∀ガンダム 登場用語

∀ガンダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/18 12:48 UTC 版)

登場用語

マウンテン・サイクル
ナノマシンによって形成された特殊な土壌におおわれた山。その土壌のおかげで、黒歴史時代のさまざまな機器が経年変化から守られていた。研究者のシド・ムンザはこれを「生きている遺跡」と呼んだ。鉱山師によりいくつか謎の遺物が発掘されていたが、ホワイトドール起動により、高度な兵器が埋まっていることがわかり、各地で発掘がさかんになる。
最初に発見されたマウンテン・サイクルはビシニティ鉱山で、∀ガンダム(ホワイトドール)がなかばむき出しの状態で眠っていた。∀ガンダム専用の武器格納庫らしい物もあった。
マウンテン・サイクルのうちでも鉱山師によってとくに不吉とされていたのが「ロスト・マウンテン」である。放射性廃棄物のゴミ捨て場と考えられる。
月にもマウンテン・サイクルと似たような場所があるが、人工的に埋められている。
地球降下作戦
正歴2345年、月の民(ムーンレィス)が地球に帰還すべく最初に行った作戦。放射能に侵されていた地球が住める状態に回復したことがわかり(福井晴敏の小説版では、ムーンレィスが放射能除去のためにナノマシンを投下するなどしている)、およそ300年前から帰還の気運が高まっていた。正暦2343年、身体テストを兼ねて数人の先発隊を地球に潜入させた。同時期にアメリア大陸のイングレッサ地方の支配層と交渉を始めたが、決裂し実力帰還を決行した。地球人に対する殺傷行為は禁じられていたが、結果的にイングレッサ・ミリシャ(地球人)との間で戦争状態となった。
黒歴史
太古の宇宙文明時代に永きに渡って繰り返されていた数々の宇宙戦争の歴史の総称であり、『∀ガンダム』は黒歴史最後の大災害から復興し、数千年余りの時間をかけ、ある程度の生活・文明レベルを取り戻した「正暦」の時代の物語である。
超空間交通システム[17]
黒歴史時代、太陽系と他の恒星系移民の交流に用いられたシステム[17]
超空間擾乱[17]
超空間交通システムを妨害していた何らかのテロ、災害、戦乱[17]。黒歴史の時代には既に沈静化し、交流が再開されている。
DG細胞災害[17]
黒歴史の時代に起きた第一級テクノハザード[17]。黒歴史の時代に開発された自己増殖・自己進化・自己修復を目的としたナノマシンにテロリストが介入し、プログラムにバグを注入した結果として人類とその文明を「自然を蝕む敵」と認識した事で起きたとされる。用語の元となった機動武闘伝Gガンダムとの関係は不明。
ザックトレーガー
劇中及び書籍作品に登場する巨大施設。正体はミノフスキー物理学を導入したロトベーター(テザー人工衛星)の一種。回転式軌道エレベーターとも呼ばれ、大質量の物体を燃料を消費することなく打ち出すことを目的とし、重力下からの離脱や降下作業などが行われる。部材にはナノテクノロジーやバイオテクノロジーを導入しており、損傷部位をナノマシンによって自己補修する[18]。無補給かつ資源ストックだけでも推定5000年は保ち、メンテナンス次第では半永久的な活動も可能[18]。長期的運用にあたり、低レベルに調律されたIフィールドを大気分子との衝突や微小隕石との衝突の阻止に用い、細かな損傷を未然に防いでいる[18]
「アデスの木(枝)」伝説では宇宙世紀末期に建造された軌道エレベーターの破片が姿を変えたと伝えられるが、実際には両者は独立した全く別の存在で、複数の固定式エレベーターの建造時代にも開きがある[19]
冬の城
メンテナー家によって管理されている複数の巨大な黒の球体。ムーンレィスの為に設置された人工冬眠装置で、一千万人を一度に眠らせる事が可能。内部には黒歴史に関するデータベースが存在する。

注釈

  1. ^ タイトルロゴには CALLED TURN "A" GUMDAM と添え書きされている。
  2. ^ 『∀ガンダム』第44話「敵、新たなり」より。『劇場版∀ガンダムII 月光蝶』では約5000年前とされる。
  3. ^ a b 『∀ガンダムI 地球光』のみ。
  4. ^ 『∀ガンダムII 月光蝶』のみ。
  5. ^ 現在はソニー・ミュージックエンタテインメントの機能子会社のソニー・ミュージックレーベルズに吸収された。
  6. ^ シングルのジャケット裏面には「HIDEKI SAIJO by the courtesy of RCA ARIOLA/BMG JAPAN,INC.」の表記があり、厳密にはボーカルとして本作の制作に参加しているという扱いである。
  7. ^ 本来の放送日は10月1日であったが、9月30日に発生した東海村JCO臨界事故の報道特別番組のため、1週ずつ繰り下がり。第29話と第30話は連日放送となった。
  8. ^ 本来は3月31日放映予定だったが、有珠山噴火特番の影響で放映が延期された。
  9. ^ 深夜枠にてリピート放送をしていたが、3話で打ち切りになっている。
  10. ^ 最終2話は2000年4月5日の水曜 15:30 - 16:00、及び6日の木曜 15:30 - 16:00に放送[21]
  11. ^ 41話は火曜 17:25 - 17:55に、49話は木曜 16:30 - 17:00に放送。
  12. ^ 放送途中から早朝に移動。

出典

  1. ^ 『∀ガンダム』テレビシリーズ、ついにBD Box発売決定! | アニメイトタイムズ”. 『∀ガンダム』テレビシリーズ、ついにBD Box発売決定! | アニメイトタイムズ. 2021年5月9日閲覧。
  2. ^ 『イデオンという伝説』太田出版
  3. ^ 『オーバーマン・キングゲイナー・イントロダクション ― 富野由悠季、新作を語る!!』40-41頁。
  4. ^ 『電撃 HOBBY MAGAZINE』 2008年5月号、角川グループパブリッシング、2008年。
  5. ^ 『G2O』 Volume.6、アスキー、1999年。
  6. ^ 『大人のガンダム 完全版』日経BP出版センター。
  7. ^ 『ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版 パンフレット』「富野由悠季インタビュー」12-15頁。
  8. ^ a b 電撃PlayStation』2007年9月14日号付録「Re:Play」Vol.9 富野由悠季インタビューより。
  9. ^ a b プラモデル「ターンX」組立説明書, 1/100スケールモデル MG, バンダイ 
  10. ^ 『GUNDAM 35th ANNIVERSARY BOOK YOSHIYUKI TOMINO 1979-2014』11頁。
  11. ^ 『ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版』フライヤー。
  12. ^ 『ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版 パンフレット』5頁。
  13. ^ 『ガンダム Gのレコンギスタ オフィシャルガイドブック』 Gakken、2015年9月、153頁。ISBN 978-4-05-406307-5
  14. ^ a b c 『夜のG-レコ研究会~富野由悠季編~』2015年8月27日。スマートフォンアプリ「ガンダムチャンネル」にてアーカイブ配信されている。
  15. ^ 『TV Bros.』2014年8月2日号「富野由悠季インタビュー」6-9頁。
  16. ^ 『ガンダム Gのレコンギスタ』第2話・第4話・第6話より。
  17. ^ a b c d e f 「∀ガンダム」全記録集2 P74
  18. ^ a b c 「∀ガンダム」全記録集2 P70-71
  19. ^ 「∀ガンダム」全記録集2 P73
  20. ^ 『∀の癒し』より。
  21. ^ a b c d e f 北海道新聞縮刷版[いつ?]
  22. ^ a b アニメディア』1999年10月号『TV STATION NETWORK』119頁
  23. ^ a b c d e f g h i j k l m アニメージュ』1999年10月号(徳間書店)全国放送局別放映リスト(156 - 157頁)
  24. ^ 「TV STATION NETWORK」『アニメディア』2000年7月号、学研、129頁。 
  25. ^ 北日本新聞』1999年4月24日付 - 9月25日付各朝刊、テレビ欄。
  26. ^ 『北日本新聞』1999年10月7日付 - 2000年6月1日付各朝刊、テレビ欄。
  27. ^ アニメディア』2000年11月号『TV STATION NETWORK』121頁
  28. ^ 『萩尾望都 SFアートワークス』河出書房新社、66ページ。
  29. ^ 長野県信濃美術館「描かれた武士(ヒーロー)たち 武者絵の世界展」目録による。
  30. ^ あきまんのTwitter 2014年2月12日 7:34の発言






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