∀ガンダム 関連作品

∀ガンダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 20:28 UTC 版)

関連作品

小説

∀ガンダム(著:佐藤茂、発行:角川書店角川スニーカー文庫]、1999年-2000年)
  • 1巻「初動」
  • 2巻「騒乱」
  • 3巻「百年の恋」
  • 4巻「火と月」
  • 5巻「月光蝶」
  • 「Episodes」
1から5巻までのカバーイラストと挿絵は富野由悠季から依頼されて萩尾望都が担当[28]。番外編の「Episodes」は鶴田謙二が担当。TVアニメ版をベースにしながらも、ブラックドールや、ナノマシンによる性転換など、富野原案にあったハードな要素も取り入れている。
∀ガンダム(上・下)(著:福井晴敏、発行:角川春樹事務所[ハルキ・ノベルス]、2000年)
2001年に『月に繭 地には果実』(上・中・下)と改題され幻冬舎文庫から出版された。また2005年に『月に繭 地には果実 From Called "∀" Gundam』として(幻冬舎)からハードカバーで出版された。さらに2007年に講談社BOXから『∀ガンダム 月に繭 地には果実』(上・下)として出版された。ハルキ・ノベルス版の表紙はキエルとディアナのコスチュームを着たモデルによる実写写真、幻冬舎文庫版の表紙は天明屋尚により描かれた武者絵巻風の作品「スターウォーズ」(2007年現在個人蔵[29])、幻冬舎ハードカバー版は安田朗によるキエルとディアナのイラスト、講談社BOX版は同じく安田のイラストという風に、再出版のたびに装幀の趣向が変化している。
TVシリーズと異なり、中盤以降は戦争による大量虐殺や都市破壊が描かれるなど、かつて富野が執筆した宇宙世紀を舞台とするガンダムシリーズのノベライズ版を思い起こさせるハードな内容となっている。「GUSOH」など福井作品でおなじみの兵器が登場したり、TVシリーズでは詳細に語られなかった熱核反応炉に代わるモビルスーツの主機関縮退炉や、Iフィールド駆動機構などの細密な描写、ニュータイプの概念、黒歴史を綿密に描いている。また、結末も大きく異なっている。
江戸川乱歩賞受賞作家がアニメ作品のノベライズに取り組んだということで話題を呼んだ。文庫化の際に「ガンダム」の文字が外されたのは、『亡国のイージス』等で認知された新進作家・福井のオリジナル作品として売ろうとした幻冬舎の意向によるものである。福井は「俺の印税が減ってもいいからガンダムの名前を残したい。その方が若い読者を獲得できる」と主張した。各版において内容の変更はない。

漫画

コミックボンボンときた洸一講談社ボンボンコミックス・全2巻
TVシリーズに準じた内容になっているが、月刊誌ということもあり、省略されているエピソードも多い。発掘されるモビルスーツの機種に関しても多少異なり、ムットゥーに代わりバウンド・ドック、コレン専用カプルに代わりガンダムアスクレプオスが登場する。
マガジンZ曽我篤士講談社マガジンZコミックス・全5巻
ボンボン版と同じく月刊誌での連載だが、アニメ版が放送を終了した後も連載が続けられた。そのため後半は岩瀬昌嗣が描いた『機動戦士ガンダムSEED』シリーズが平行して連載されることとなる。前半はTVシリーズに沿った形でストーリーが進行していくが、後半からオリジナルエピソードが挿入されるなど漫画版独自の展開を見せ、TVシリーズでは死亡するキャラが生存していたり、逆に生存しているキャラが死亡していたりする。また、ラストに至る一連の展開もTVシリーズとは異なる。
月の風(著:あきまん角川書店カドカワコミックス・エース・全1巻
TVシリーズ本編のキャラクターデザインを手がけた安田朗によるTVシリーズ本編のプロローグ的エピソードを描いた完全オリジナル作品。著者表記は「あきまん(安田朗)」となっている。TVシリーズ終了後に『ガンダムエース』誌で連載された。物語は地球に降りる前の降下訓練中のロランを中心に展開し、ライバルの訓練生シャルル・グレイなどのオリジナルキャラクターも登場する。諸事情により単行本化が延期されていたが、加筆・修正をした上で『∀ガンダム 月の風』のタイトルにて、2007年6月26日に発売された。『∀ガンダム』の後年に制作された『ガンダムSEED』シリーズの舞台である「コズミック・イラ」も黒歴史に含まれることについて言及している。

ゲーム

SDガンダム GGENERATION F
一部シナリオとキャラクター、機体のみが隠し要素として登場。
SDガンダム GGENERATION portable
初めて、本作のシナリオが本格的に再現された。
SDガンダム GGENERATION SPIRITS
最終ボスとしてゲスト登場。能力や演出がゲーム独自のものになっており、∀ガンダムが新たな解釈で描かれている。
SDガンダム GGENERATION WARS
SDガンダム GGENERATION WORLD
原作の機体の他に、『SPIRITS』の∀ガンダム(黒歴史)が登場。
SDガンダム GGENERATION モノアイガンダムズ
黒歴史の真実を伝えるために遙か遠い未来から時空を飛んで登場する。
SDガンダム GGENERATION GENESIS
『SPIRITS』と同じく、最終ボスとしてゲスト登場。
ガンダムトゥルーオデッセイ 〜失われしGの伝説〜
本作のキャラクターデザインを務めた安田朗が、同様にキャラクターデザインを担当しており、当初は『∀ガンダム』の続編『∀ガンダムII』として制作が始まったが、制作段階でサンライズから待ったがかかり、その結果実際に発表されたの形の作品内容となったことが本人の口から明かされている[30]
ガンダム無双シリーズ
ガンダム無双1ではロランとホレスのみ、ガンダム無双2ではロラン(ローラ・ローラ)、ギンガナム、ディアナが登場する。
スーパーロボット大戦α外伝
前作の舞台の遠い未来に登場する。『機動新世紀ガンダムX』や『戦闘メカ ザブングル』とのクロスオーバー要素が多い。
スーパーロボット大戦Z
7年ぶり、2度目の登場。通称「Zシリーズ」第1作目。このSRWシリーズではこれまで戦闘時の演出で背景が宇宙に変わったり敵を月面に叩きつけたりしていたのだが、ターンXとアクエリオンが初戦闘した折りにギム・ギンガナムが、「貴様か、月面に何度も拳を打ちつけていたのは!」と激怒憤慨し、ただの演出ではなかったことがシリーズで初めて語られている。
第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇/再世篇
「Zシリーズ」第2作目。前後編の二編構成。
第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇
「Zシリーズ」第3作目にして完結編。こちらも二編構成でその後編にあたるが、前編である『時獄篇』には登場しない。
スーパーロボット大戦X-Ω
Another Century's Episode 3 THE FINAL
一部の機体とキャラクターが隠し要素として登場(シナリオ本編は再現しない)。

注釈

  1. ^ タイトルロゴには CALLED TURN "A" GUMDAM と添え書きされている。
  2. ^ 『∀ガンダム』第44話「敵、新たなり」より。『劇場版∀ガンダムII 月光蝶』では約5000年前とされる。
  3. ^ a b 『∀ガンダムI 地球光』のみ。
  4. ^ 『∀ガンダムII 月光蝶』のみ。
  5. ^ 現在はソニー・ミュージックエンタテインメントの機能子会社のソニー・ミュージックレーベルズに吸収された。
  6. ^ シングルのジャケット裏面には「HIDEKI SAIJO by the courtesy of RCA ARIOLA/BMG JAPAN,INC.」の表記があり、厳密にはボーカルとして本作の制作に参加しているという扱いである。
  7. ^ 本来の放送日は10月1日であったが、9月30日に発生した東海村JCO臨界事故の報道特別番組のため、1週ずつ繰り下がり。第29話と第30話は連日放送となった。
  8. ^ 本来は3月31日放映予定だったが、有珠山噴火特番の影響で放映が延期された。
  9. ^ 深夜枠にてリピート放送をしていたが、3話で打ち切りになっている。
  10. ^ 最終2話は2000年4月5日の水曜 15:30 - 16:00、及び6日の木曜 15:30 - 16:00に放送[21]
  11. ^ 41話は火曜 17:25 - 17:55に、49話は木曜 16:30 - 17:00に放送。
  12. ^ 放送途中から早朝に移動。

出典

  1. ^ 『∀ガンダム』テレビシリーズ、ついにBD Box発売決定! | アニメイトタイムズ”. 『∀ガンダム』テレビシリーズ、ついにBD Box発売決定! | アニメイトタイムズ. 2021年5月9日閲覧。
  2. ^ 『イデオンという伝説』太田出版
  3. ^ 『オーバーマン・キングゲイナー・イントロダクション ― 富野由悠季、新作を語る!!』40-41頁。
  4. ^ 『電撃 HOBBY MAGAZINE』 2008年5月号、角川グループパブリッシング、2008年。
  5. ^ 『G2O』 Volume.6、アスキー、1999年。
  6. ^ 『大人のガンダム 完全版』日経BP出版センター。
  7. ^ 『ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版 パンフレット』「富野由悠季インタビュー」12-15頁。
  8. ^ a b 電撃PlayStation』2007年9月14日号付録「Re:Play」Vol.9 富野由悠季インタビューより。
  9. ^ a b プラモデル「ターンX」組立説明書, 1/100スケールモデル MG, バンダイ 
  10. ^ 『GUNDAM 35th ANNIVERSARY BOOK YOSHIYUKI TOMINO 1979-2014』11頁。
  11. ^ 『ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版』フライヤー。
  12. ^ 『ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版 パンフレット』5頁。
  13. ^ 『ガンダム Gのレコンギスタ オフィシャルガイドブック』 Gakken、2015年9月、153頁。ISBN 978-4-05-406307-5
  14. ^ a b c 『夜のG-レコ研究会~富野由悠季編~』2015年8月27日。スマートフォンアプリ「ガンダムチャンネル」にてアーカイブ配信されている。
  15. ^ 『TV Bros.』2014年8月2日号「富野由悠季インタビュー」6-9頁。
  16. ^ 『ガンダム Gのレコンギスタ』第2話・第4話・第6話より。
  17. ^ a b c d e f 「∀ガンダム」全記録集2 P74
  18. ^ a b c 「∀ガンダム」全記録集2 P70-71
  19. ^ 「∀ガンダム」全記録集2 P73
  20. ^ 『∀の癒し』より。
  21. ^ a b c d e f 北海道新聞縮刷版[いつ?]
  22. ^ a b アニメディア』1999年10月号『TV STATION NETWORK』119頁
  23. ^ a b c d e f g h i j k l m アニメージュ』1999年10月号(徳間書店)全国放送局別放映リスト(156 - 157頁)
  24. ^ 「TV STATION NETWORK」『アニメディア』2000年7月号、学研、129頁。 
  25. ^ 北日本新聞』1999年4月24日付 - 9月25日付各朝刊、テレビ欄。
  26. ^ 『北日本新聞』1999年10月7日付 - 2000年6月1日付各朝刊、テレビ欄。
  27. ^ アニメディア』2000年11月号『TV STATION NETWORK』121頁
  28. ^ 『萩尾望都 SFアートワークス』河出書房新社、66ページ。
  29. ^ 長野県信濃美術館「描かれた武士(ヒーロー)たち 武者絵の世界展」目録による。
  30. ^ あきまんのTwitter 2014年2月12日 7:34の発言






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