表見代理とは? わかりやすく解説

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ひょうけん‐だいり〔ヘウケン‐〕【表見代理】

読み方:ひょうけんだいり

無権代理のうち、代理権のない者と本人との間に特殊の関係があるために、その者を本当代理人誤信して取引した相手方保護するため、その代理行為代理権のある行為として扱い本人に対して効力生じさせる制度また、その代理行為。→無権代理


表見代理(ひょうけんだいり)

民法基本用語に関わる用語

代理権限を有しない者が本人無断代理行為行ったような場合に、一定の要件をみたすことを条件として、有効な代理行為があった場合同様に扱うこと。無権代理行為効果本人帰属しないのが原則であるが、表見代理が成立する例外的に本人効果帰属する取引の安全を図るため、民法このような制度設けられている。


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表見代理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 08:28 UTC 版)

表見代理 (ひょうけんだいり) とは、広義の無権代理のうち、無権代理人に代理権が存在するかのような外観を呈しているような事情があると認められる場合に、その外観を信頼した相手方を保護するため、有権代理と同様の法律上の効果を認める制度。通説は表見代理を広義の無権代理の一種とみるが、学説の中には表見代理は本質的に無権代理とは異なるものであるとみる説もある。


  1. ^ a b c d 松尾弘『民法の体系 第6版』慶應義塾大学出版会、250頁。ISBN 978-4766422771
  2. ^ 浜辺陽一郎『スピード解説 民法債権法改正がわかる本』東洋経済新報社、42頁。ISBN 978-4492270578
  3. ^ 大連判昭和17年5月20日民集21巻571頁
  4. ^ 最判昭和35年02月19日第14巻2号250頁
  5. ^ 最判昭和39年04月02日第18巻4号497頁
  6. ^ 最判昭和46年06月03日第25巻4号455頁
  7. ^ 最判昭和44年12月18日民集23巻12号2476頁
  8. ^ a b c 浜辺陽一郎『スピード解説 民法債権法改正がわかる本』東洋経済新報社、43頁。ISBN 978-4492270578


「表見代理」の続きの解説一覧

表見代理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 17:48 UTC 版)

代理」の記事における「表見代理」の解説

代理権なしに代理人称する者が代理意思をもって行為をしても、当該行為無権代理となり代理としての効果否定されるが、代理権存在について本人の責に帰するところによって本人代理人称する者の間に代理関係があるかのような一定の外観生じており、相手方がそれを過失なく信じた場合は、表見代理として有効な代理同様の扱い認め相手方代理行為上の効果本人に対して主張できることになる。これを表見代理という。 詳細は「表見代理」を参照

※この「表見代理」の解説は、「代理」の解説の一部です。
「表見代理」を含む「代理」の記事については、「代理」の概要を参照ください。

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表見代理

出典:『Wiktionary』 (2021/08/05 21:46 UTC 版)

名詞

表見 代理ひょうけんだいり

  1. (法律) 無権代理の内で、代理人本人との間に特殊関係があり、相手方本人に対して有効代理行為としての効果主張できる場合

関連語


「表見代理」の例文・使い方・用例・文例

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