クロス・カップリング反応とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > クロス・カップリング反応の意味・解説 

クロスカップリング‐はんのう〔‐ハンオウ〕【クロスカップリング反応】


カップリング反応

(クロス・カップリング反応 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/16 21:04 UTC 版)

カップリング反応(カップリングはんのう、: coupling reaction)とは、2つの化学物質を選択的に結合させる反応のこと。特に、それぞれの物質が比較的大きな構造(ユニット)を持っているときに用いられることが多い。天然物全合成などで多用される。

概要

結合する2つのユニットの構造が等しい場合はホモカップリング、異なる場合はクロス(交差)カップリング(またはヘテロカップリング)と言う。一般式としては以下のように表される:

  • ホモカップリング:

    溝呂木・ヘック反応が元となり、ビニル-パラジウム錯体から、アリール-パラジウム錯体へと反応種が展開した。また金属-パラジウム間のカップリング基の交換反応の応用で、カップリングの対象となる官能基が広がった。1990年代後半からパラジウム触媒の配位子に関して研究が進み、かさ高く電子密度の高い配位子を用いることで反応性がはるかに向上することが明らかにされた。塩化アリールなど、従来は反応性が低く用いることができないとされていた基質も、近年では十分な効率でカップリング反応が行えるようになってきている。

    溝呂木・ヘック反応

    パラジウム触媒の存在下で有機ハロゲン化物と末端アルケンから内部アルケンやスチレン誘導体を生成する反応[1]。日本では溝呂木・ヘック反応と呼ばれる場合もある。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クロス・カップリング反応」の関連用語

1
ヘテロカップリング反応 デジタル大辞泉
100% |||||

2
根岸カップリング反応 デジタル大辞泉
92% |||||

3
カップリング反応 デジタル大辞泉
90% |||||

4
根岸英一 デジタル大辞泉
90% |||||

5
ヘック反応 デジタル大辞泉
56% |||||

6
鈴木カップリング反応 デジタル大辞泉
54% |||||





クロス・カップリング反応のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クロス・カップリング反応のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカップリング反応 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS