RIM-67 SM-2ER
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/27 00:22 UTC 版)
「RIM-67 (ミサイル)」の記事における「RIM-67 SM-2ER」の解説
SM-2シリーズは、SM-1シリーズをもとにプログラマブルなオートパイロットを導入し、指令誘導に対応した改良型であり、主としてイージスシステム(AWS)で用いられる。ミサイルは、母艦からの指令誘導を受けつつ目標近傍まで飛翔したのち、セミアクティブ・レーダー・ホーミング(SARH)誘導によって突入する。すなわち、SARH誘導のためのレーダービームの照射は、ミサイルの航程の終末部分だけでよくなっており、同時に複数の目標に対処できるようになった。なお、これはアメリカの戦術ミサイルとして初めて慣性航法装置を導入したものであった。 SM-2シリーズの長射程型としては、まずSM-1ERをもとにしてSM-2MRと同様の設計変更を加えたものが開発された。制式番号はSM-1ERのものを踏襲しており、SM-2MRブロックI(RIM-66C/D)に対応するものとしてRIM-67Bが制式化された。またRIM-66G/H/Jに対応するブロックIIはRIM-67Cとされており、Mk.70ブースターが搭載された。RIM-66K/L/Mに対応するブロックIIIはRIM-67Dとされ、サステナーをMk.30 mod.4に更新するとともに、新開発の近接信管(TDD Mk.45 mod.8)を搭載した。SM-2MRが基本的にイージス艦用で、後にターター艦にもバックフィットされていったのに対して、これらはいずれもテリア・システム搭載艦でのみ運用された。 その後、イージス艦のためにMk.41 VLSに対応した長射程型も開発されることになり、RIM-67Eと称されるという噂もあったが、実際にはRIM-156として、別のシリーズになった。
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