ラジエーター
液冷式エンジンの冷却システムに用いられ、冷却水から大気に放熱させる熱交換器。放熱部であるラジエーターコア部はチューブとフィンとで構成され、チューブ内を冷却液が通過する。冷却液が上下に流れるアップダウン式ではアッパータンクとロアタンクが用いられ、サイドフロー式ではチューブの両端がサイドタンクに開口している。コア部は単列のものが多いが、場合によっては2列、3列のものもある。フィンおよびチューブは熱伝導度が高く、軽量、強度が要求され、従来の銅製に代わって最近ではアルミニウム製が多い。また実用車では、タンクが樹脂製のものも多く使用される。
放熱器
おもに冷却系のラジエーターのことを指すが、オイルクーラーもこれに含まれる。シリンダー内で燃料が燃焼したときの熱エネルギーの20~30%は、冷却水やエンジンオイルに放熱され、昇温した冷媒やオイルを放熱器に導き、ここで放熱して温度を下げ、エンジンに循環される。オイルクーラーを使用するエンジンシステムでは、ラジエーターの5分の1程度の熱をオイルクーラーで放熱する。また、空冷エンジンの場合は、シリンダーまわりやシリンダーヘッドに設けた冷却フィンが放熱器となる。
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