花粉分析
【英】: pollen analysis
花粉・胞子化石を堆積物{たいせきぶつ}中より取り出し、時代、堆積環境を明らかにする手法。花粉、胞子の外側をおおうキチン質の外膜は熱や圧力に対して強靱{きょうじん}で、化学的にも非常に安定である。そのため、地層中によく保存されており、堆積物中からの摘出処理も比較的容易である。処理は、外膜が安定なことを利用して、か性カリ、硝酸、ときには弗酸{ふっさん}などを使用し、可溶性物質を除き、残査中にある花粉・胞子化石を取り出す。得られた化石はプレパラートに封入され、鑑定に供される。同定された花粉、胞子の組成比によって、堆積物の堆積した当時の古気候、古植生、ひいては地質時代の解明に役立つ。 |

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