彦根城
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彦根城(ひこねじょう)は、近江国犬上郡彦根(現在の滋賀県彦根市金亀町)[1]にある城。江戸時代には彦根藩の政庁が置かれた。天守、附櫓及び多聞櫓は国宝、城跡は特別史跡かつ琵琶湖国定公園第1種特別地域である。天守が国宝指定された5城のうちの一つでもある(他は犬山城、松本城、姫路城、松江城)。彦根八景・琵琶湖八景に選定されている。
注釈
- ^ 京極高次が建てた大津城天守を移築したもの。
- ^ 「附櫓及び多聞櫓」を1棟に数える。
- ^ 国宝指定の現存天守を持つ5箇所の城郭、姫路城、松本城、彦根城、犬山城、松江城を指す。
- ^ 昭和60年度から6年間にわたって修復を受けた。
- ^ 前月には中堀と外堀の間にある馬場町が空襲を受けた(彦根空襲)が、城は被害を受けることはなかった。
- ^ 初回候補には翌年登録された姫路城や法隆寺の他、1994年登録の古都京都の文化財、1995年登録の白川郷・五箇山の合掌造り集落、1996年登録の厳島神社、1998年登録の古都奈良の文化財、1999年登録の日光の社寺、2000年登録の琉球王国のグスク及び関連遺産群、そして2012年に推薦したものの登録が見送られた武家の古都・鎌倉がある
- ^ この時の公募では2013年登録の富士山-信仰の対象と芸術の源泉、2014年登録の富岡製糸場と絹産業遺産群、2015年登録の明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業、2017年登録の「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群、2018年登録の長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産、2019年登録の百舌鳥・古市古墳群 -古代日本の墳墓群-、2021年登録の北海道・北東北の縄文遺跡群がある他、2024年登録審査予定の佐渡島の金山、2026年登録審査予定の飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群があり、彦根城は遅れをとっている
- ^ ユネスコは「elapsed dismantle(歴史的経緯がある移築)」の評価を始めている
- ^ ユネスコが採択したグローバル・ストラテジー(世界戦略)では運河や水路とそこでの伝統的な水運・舟運の文化的景観の登録を推奨する
- ^ 彦根城下町には重要伝統的建造物群保存地区選定の河原町芹町地区があるが、必ずしも江戸時代の街並みというわけではない
- ^ 城郭御殿は古都京都の文化財の構成資産二条城で既に登録されている
- ^ 内藤信成時代の長浜城大手門。
- ^ ごぼうのように細長い大小の自然石を土塁の中に差し込み、石を積んでいく野面積みの一種である。外観は野面積みの一種だが、細長い石を縦横に組み合わせた組み木のような石積みで、非常に堅固である。四角く切った石を積んだ石垣と違い、見た目は無骨だが崩れにくく、非常に頑丈な石垣である。(「石垣の積み方」も参照。)
- ^ 天守がややずんぐりしているのはそのためであるという。
出典
- ^ 「角川日本地名大辞典 25 滋賀県」
- ^ a b c d e f 西ヶ谷恭弘ほか『名城を歩く : 彦根城 : 関ケ原合戦が生んだ湖東の水城』 4巻、PHP研究所〈歴史街道3月特別増刊号)〉、2003年3月。全国書誌番号:20373443。
- ^ “【展示】公文書に見る近代の城郭”. 滋賀県. 2021年5月28日閲覧。
- ^ 広報ひこね第1262号4ページ 2012年3月1日号
- ^ 先山 徹 他 編著「特別史跡彦根城跡石垣総合調査報告書」『彦根市文化財調査報告書』3、彦根市教育委員会文化財部文化財課、2010年。
- ^ 自転車の盗難急増 彦根城中堀へ投棄も、城内で啓発活動:滋賀彦根新聞(2013年3月8日)
- ^ 憤懣本舗「城の堀に大量の自転車が…」:毎日放送(2013年2月25日)
- ^ 彦根城の堀に相次ぎ自転車投棄 計115台、愉快犯か:日本経済新聞(2013年2月10日)
- ^ ひこにゃんも困った 彦根城の堀に自転車投棄115台、彦根市が告発:産経新聞(2013年2月10日)
- ^ 彦根城の壁はがれ落ちる 滋賀、草津宿本陣も
- ^ 彦根城 夜間開放14日、城フェスと城サミットのパンフレット完成
- ^ 全国城サミットin彦根
- ^ 滋賀県観光情報「全国城サミットin彦根」
- ^ “琵琶湖とその水辺景観-祈りと暮らしの水遺産”. 文化庁. 2020年9月20日閲覧。
- ^ 90年前の彦根城下航空写真発見 埋め立て前の外堀跡も
- ^ 国宝・彦根城築城410年祭
- ^ 彦根城外堀の正門は櫓門か 滋賀、礎石と石垣出土印刷用画面を開く
- ^ 国宝・彦根城がアートに輝く、タンポポを「天守」に投影 Lmagazine(京阪神エルマガジン社) 2023年10月19日
- ^ Tentative Lists 》 Hikone-Jo (castle) UNESCO World Heritage Center
- ^ 『ユネスコ世界遺産年報2002』日本ユネスコ協会連盟、2002年3月15日。ISBN 4-582-71404-8。
- ^ a b c d “国宝5城で世界文化遺産登録へ 松本、犬山、松江市が「連携」も…「単独」の姫路、彦根市とは温度差”. 東京新聞. (2021年11月16日) 2023年7月15日閲覧。
- ^ a b c d e f g ©彦根城を世界遺産に 》 「登録に向けた取り組み」 彦根市
- ^ a b 世界遺産登録に向けた取り組み(平成25年度まで) 彦根市
- ^ a b 世界遺産登録に向けた取り組み(平成26年度) 彦根市
- ^ 世界遺産登録に向けた取り組み(平成28年度) 彦根市
- ^ “彦根城24年世界遺産目指す 本年度中に推薦書原案提出へ”. 京都新聞. (2018年10月22日) 2018年11月26日閲覧。
- ^ “20年度の世界遺産候補の選定見送り”. 産経新聞. (2020年6月29日) 2023年12月12日閲覧。
- ^ “彦根城の世界遺産登録、24年度の目標堅持 市長、逃した際「方向性考え直す」”. 中日新聞 (2021年6月15日). 2021年6月19日閲覧。
- ^ “世界遺産登録へ1年お預け/滋賀”. BBCびわ湖放送 (2022年8月3日). 2022年8月4日閲覧。
- ^ ““彦根城の世界遺産登録に何が必要” 3人の専門家が視察”. NHK. (2023年3月17日) 2023年7月16日閲覧。
- ^ “戦う城から平和の象徴へ。築城当時のままの姿を現代に残す国宝「彦根城」”. NIHONMONO. (2023年4月18日) 2023年7月16日閲覧。
- ^ “今後の世界文化遺産への推薦に係る文化審議会意見について”. 文化庁 (2023年7月4日). 2023年7月5日閲覧。
- ^ “彦根城の「事前評価」申請=世界遺産の可能性確認へ―政府”. 時事通信. (2023年9月5日) 2023年9月6日閲覧。
- ^ 上田耕三ほか、三浦正幸監修『【決定版】図説・天守のすべて : 城の象徴にこめられた技と智恵』学習研究社〈歴史群像シリーズ ; 特別編集〉、2007年4月。ISBN 978-4-05-604634-2。 NCID BA81899412。全国書誌番号:21228492。
- ^ 彦根城 天守の「隠し部屋」には屋外から見えない小窓が存在
- ^ 西ヶ谷 (2001), p. 111.
- ^ a b c 土屋 & 城戸 (1938), p. 219.
- ^ a b 西ヶ谷 (2001), p. 112.
- ^ a b 土屋 & 城戸 (1938), p. 220.
- ^ a b 西ヶ谷 (2001), p. 114.
- ^ 彦根城博物館(2018年1月20日閲覧)
- ^ 開国記念館彦根市ホームページ(2018年1月20日閲覧)
- ^ 彦根城観覧について(2018年1月20日閲覧)
- ^ 彦根城域での登場ひこにゃん公式サイト(2018年1月20日閲覧)
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