goto擁護派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 01:22 UTC 版)
一方、goto文を使わずに3つの基本構造による代替を行うと、理論上は同値であっても実際にはプログラムの実行速度や記憶容量の点で性能が劣化する場合があることを示し、goto文を擁護する意見もあった。 ACMの年次大会(1972)の討論会では、トップダウンでプログラムを分割するよりgoto文を使う方が適した事例があり、証明には関心がないという意見(William Wait)や、goto文を残せば選択の余地があるが、無くしてしまうと必要になったとき困るだろうという意見(Guy Steel)などが出された。 条件文とgoto文を正しく使うことで、FORTRANでもALGOLの基本機能を実現できることを例に挙げ、プログラマは必要な機能がプログラミング言語で直接表現できないとき、どのように実装するか工夫できるべきであるという主張もあった(S.W.スリア)。 また、ドナルド・クヌースは「go to 文を用いた構造的プログラミング」(『文芸的プログラミング』収録)の中で、いくつかのgotoを使ったほうが良いだろうという例を挙げているが、その中には、再帰呼出しのある正当なプログラムを、正当な変形によってループによるプログラムに書き換えた結果「ループの中に飛び込むgoto」になる、といったような例も挙げている。
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