flat panel detectorとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > flat panel detectorの意味・解説 

エフ‐ピー‐ディー【FPD】


フラットパネル‐ディテクター【flat panel detector】

読み方:ふらっとぱねるでぃてくたー

エフ‐ピー‐ディーFPD


フラットパネルディテクター

(flat panel detector から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/13 07:30 UTC 版)

フラットパネルディテクターとはX線用のデジタルカメラであるコンピュータX線撮影に用いられる撮像素子である。医療関連のみならず、非破壊検査の一環として放射線透過検査化石等の地質学調査や美術品の真贋調査や科学捜査考古学上の遺物の調査等にも使用される。

概要

かねてより医療用、工業用のレントゲン写真の撮影時には銀塩フィルムが使用されてきた。しかし、1980年のハント兄弟による買占めによる銀の木曜日による銀相場高騰(シルバーショック)により、レントゲン写真用のフィルムの原料である銀の相場が高騰し、原価割れに陥った[1]。幸い、投機的な相場は比較的短期間で収束したものの、写真感光材料メーカー各社は脱銀化にむけた研究、開発を加速した[1]

工業用のX線撮影では被ばく線量の基準が緩いので電子写真式の撮影が有効だったが、人体に適用するには被ばく線量が多く、また、コンピュータの処理能力が限られていた1980年代から1990年代には撮像によって得られた大量のデータを一括処理する機構がまだ不十分だった。そこで輝尽性蛍光体を利用してX線で撮像したデータを撮像後に読み取る方法が開発された。その後、1980年代から1990年代にかけてこの方式が普及したが、徐々にコンピュータの処理能力が向上したことにより2000年代以降はアモルファスセレン薄膜トランジスタ(TFT)アレイを用いたフラットパネルディテクター(FPD)[2][3][4]が普及しつつある。

構造

基本的にはCMOSイメージセンサの大型版といえる構造でX線を直接電気信号に変換する直接変換方式と硫酸ガドリニウムやヨウ化セシウムなどの蛍光体(シンチレータ)を入射したX線で励起して発生した光をフォトダイオードで電荷として取得する間接変換方式がある[2]。直接変換方式ではX線の検出に適したアモルファスセレンが使用される[注釈 1][5]。間接変換方式では光の散乱による画像劣化(空間分解能の低下)が不可避である。

ディテクターの読み出しにはTFT液晶で培われた技術を応用した薄膜トランジスタ(TFT)アレイが使用される[2][3]。検出された信号はADコンバータでデジタル信号に変換されてからコンピュータへ転送されて画像を形成する[2]。画像は専用のフォーマットで記録される。

利点

動画静止画の両方に対応可能。フィルムを使用しないので現像設備や廃液処理等が不要で消耗品の費用の節約が可能でデジタルデータを転送することで遠隔医療にも適用できる。撮影後、短時間で表示できる。データをデジタルデータとしてシームレスで保存できる。

欠点

従来のフィルム式と比較して初期投資がかかる。既存の設備がある場合にはX線照射装置は流用して撮影用のカセッテのみをフラットパネルディテクターに交換すれば使用できる。

関連項目

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ セレンは,原子番号が34と大きく,暗抵抗が >1012 Ωcm と高いことから、X 線検出用の半導体材料として適している。

出典

資料

外部リンク



英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「flat panel detector」の関連用語

flat panel detectorのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



flat panel detectorのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフラットパネルディテクター (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS