コメコン・パイプライン
【英】: comecon pipeline
いわゆる COMECON 諸国、すなわち東欧社会主義諸国は、その石油・天然ガスの供給の大部分をソ連に頼っているが、そのソ連の石油と天然ガスをこれら諸国に供給しているパイプライン・システムを全体としてコメコン・パイプラインと呼んでいる。石油とガスは別々のラインであり、石油のパイプラインはドルジーバ(友好)パイプラインといわれ、ウラル・ボルガ油田地帯から白ロシアのモジルに至り、1 線はポーランド、東独へ、別の 1 線はチェコスロバキアとハンガリーへ延びている。1963 年に開設され、73 年に複線化された。ガスのパイプラインはソユーズ(同盟)・ガス・パイプラインといわれ、1979 年に完成した。ウレンゴイ・ガス田からのラインと西シベリア北極圏のウレンゴイ・ガス田、ヤンブルグ・ガス田からのラインがウクライナのチェコ国境の町ウズゴロドで合流し、ここからチェコスロバキアを経て東独および西欧各国につながる。またポーランド、ハンガリー、ユーゴスラビア、ルーマニアにも分岐している。ブルガリアには別の黒海沿いのパイプラインがある。 |

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