クラッチフェーシング
クラッチハブに固定された板ばね(クッションスプリング)にリベット止めされた摩擦材をいう。クラッチフェーシングの材料は適度な摩擦係数を有し、それが温度、面圧、滑り速度に対し安定していること。耐熱性、耐摩耗性に富み、かつ、比重が小さく抗張力が高い(耐バースト性)ことなど性能要件が多く、基本的材料の規格(JIS D4311)も制定されている。現在は、過去長年にわたって使用されてきたアスベスト(石綿)に代わるものとして開発された種々の有機系材料(ガラス繊維、アラミド繊維など)が使用されている。なお、バーストとは高速回転で遠心力により破壊することである。
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