クラッチスプリング
摩擦板式クラッチの押付け荷重を与えるばねのことをいう。クラッチの押付け荷重は、クラッチの伝達トルク容量を決めるひとつの要素である。伝達トルクは、クラッチスプリングのセット荷重、クラッチフェーシングの摩擦係数、有効半径などで決まり、一般にエンジントルクの1.5~2.5倍程度に設定する。以前はコイルスプリングが使われていたが、最近はほとんどダイヤフラムスプリング(皿ばね)が使用されている。ダイヤフラムスプリングは、コイルスプリングに比べて回転バランスがよく、セット荷重が遠心力の影響を受けにくく、クラッチ踏力を小さくできる、部品点数が少ない、などのメリットがある。
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