直結クラッチスリップ制御
トルクコンバーターの入力部と出力部を直結できるクラッチ(ロックアップクラッチ)は、減速時に車速60km/h以下で作動させると、エンジン振動が車体に伝わり不快なため、クラッチをスリップさせ振動を減衰している。AT車の燃費を改善するために30~40km/hの低速まで直結できれば、エンジンの燃料カットが使えて有効であるが、エンジン回転は1000rpm近くまで低下し、ビリビリと大きな振動が発生する。クラッチ表裏の差圧を制御することでスリップを安定させ、クラッチフェーシング材やATFは、耐ジャダー性のある摩擦特性を選定し、長期に安定するよう耐久性も保証している。
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