化学強化ガラス
【英】chemically toughened glass
化学強化ガラスとは、化学強化法と呼ばれる化学処理によって強度を向上させたガラスのことである。
化学強化法では、ガラスを溶融した硝酸カリウム(KNO3)に漬け込み、ガラスに含まれるナトリウムイオン(Na+)を放出させ、代わりにカリウムイオン(K+)を取り込ませる処理が行われる。ナトリウムイオンに比べてイオン半径が大きいカリウムイオンを取り込むことで、ガラス表面に圧縮応力がはたらき、強度を高めることができる。
ガラスの強化方法としては、風冷強化法もあるが、風冷強化はある程度の厚みのあるガラスに限られる。化学強化ガラスは薄いガラスを強化できるという利点がある。
スマートフォンやタブレット型端末のディスプレイとして販売されているCorningの「ゴリラガラス」や旭硝子の「Dragontrail」は、化学強化ガラスの一種であるアルミノケイ酸ガラスを採用している。
「chemically toughened glass」の例文・使い方・用例・文例
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