C型肝炎の治療
【概要】 肝硬変や肝臓癌になってからウイルスを抑えることは役に立たない。肝硬変への進行をくい止めるのが目的となる。そのためにはHCVの増殖を抑えることが大切で、現在は感染の存在とHCVの遺伝子型、HCV RNA量を目安にインターフェロンが使用されている。長期間ウイルスが検出限界以下になったものを(SVR: Sustained Viral Response)と呼ぶ。インターフェロンの種類、使用量、使用スケジュールで治療成績が異なる。この他、HCVは排除できないが肝炎を沈静化させる肝庇護療法がある。
【詳しく】 ポリエチレングリコールを化学的にインターフェロンにくっつけた、ペグ化インターフェロン(PEG-IFN)は血中半減期が長くなる。商品名はペグ・イントロン(シェーリング社)とペガシス(ロシュ-中外製薬)。核酸系類似物質であるリバビリンとの併用により、40-50%と高いSVRが得られるようになった。SVRが得られなくても肝炎が沈静化することにより、肝硬変・肝臓癌を先送りできた可能性もある。抗HIV薬開発と同じようにHCV特有の酵素を阻害する新しい抗HCV薬も開発研究中である。近い将来HIVと同じようにコントロールできる病気になるかもしれない。

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