buffer solution

走査電子顕微鏡基本用語集

緩衝液　buffer solution

少量の酸あるいはアルカリが加えられてもpHが変化しない液。生物試料の処理過程において、組織や細胞が変形しないようにpHや浸透圧を生体に合わせて調整する必要があるため、固定剤を溶解するときや組織の洗浄などに用いられる。リン酸緩衝液、カコジル酸緩衝液などがある。

関連する用語

• 固定剤

生物学用語辞典

酸-塩基緩衝系

同義/類義語：緩衝液
英訳・(英)同義/類義語：acid-base buffering system, buffer solution

弱酸と強塩基、もしくは強酸と弱塩基を混合した水溶液は、弱酸、弱塩基の電離平衡に基づき、酸もしくは塩基を外部から加えてもpHの変動を抑制する効果が現れる。この効果をpH緩衝効果とよび、そのような混合物の水溶液を単に緩衝液とよぶことが多い。酸と塩基の組み合わせによって、緩衝効果の現れるpH領域が異なっているため、生物学の実験ではリン酸緩衝液や、トリスー塩酸緩衝液など目的に応じて様々な緩衝液が使われる。

「生物学用語辞典」の他の用語

化合物名や化合物に関係する事項：

酢酸カーミン  酢酸フェニル水銀  酵素標識アビジン  酸-塩基緩衝系  酸化剤  酸化防止剤  酸性塩

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緩衝液

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/07/19 05:31 UTC 版)

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酸と塩基
酸塩基抽出 酸と塩基 中和と塩 アシドーシスとアルカローシス 酸解離定数 酸度関数 緩衝液 pH pH指示薬 プロトン親和力 自己解離 酸 無機酸 有機酸 強酸 超酸 塩基 有機塩基 強塩基 超塩基 非求核塩基
表 話 編 歴

緩衝液（かんしょうえき、英: buffer solution）は、緩衝作用のある溶液であり、弱酸とその共役塩基（英語版）や弱塩基とその共役酸を混合したものである。通常、単に緩衝液とだけいう場合は、水素イオン濃度に対する緩衝作用のある溶液を指し、本項目でも特別な注意書きがない場合にはこの意味の緩衝液について記述する。緩衝液は少量の酸や塩基を加えたり、多少濃度が変化したりしても pH が大きく変化しないようにした溶液のことである。

弱酸とその塩などを溶かした水溶液を指すことが多い。微生物の培養や化学物質の保存・分離などに用いられる。

原理

弱酸とその共役塩基の混合物に水酸化物イオンを加えた場合の解説

緩衝液は溶液中で次の化学平衡状態にある。

${\displaystyle {\ce {HA<=>{H^{+}}+A^{-}}}}$