beyond Horndeski 理論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/15 20:42 UTC 版)
「ホルンデスキー理論」の記事における「beyond Horndeski 理論」の解説
当初ホルンデスキー理論は物理的に健全な最も一般的なスカラー・テンソル理論であると思われていたが、しばらくしてホルンデスキー理論の範疇に含まれないが依然として健全なスカラー・テンソル理論が存在することが認識されるようになった。このクラスの理論は beyond Horndeski 理論と呼ばれる。 2013年に Zumalacárregui & García-Bellido はヤコブ・ベッケンシュタインにより提案された disformal 変換と呼ばれる計量の変換 g μ ν ↦ g ~ μ ν = C ( ϕ , X ) g μ ν + D ( ϕ , X ) ϕ μ ϕ ν {\displaystyle g_{\mu \nu }\mapsto {\tilde {g}}_{\mu \nu }=C(\phi ,X)g_{\mu \nu }+D(\phi ,X)\phi _{\mu }\phi _{\nu }} をホルンデスキー理論に適用すると何が起こるのかを検討した。その結果 disformal 変換後の理論は運動方程式に高階微分項が現れるにもかかわらず、系の物理的な自由度が増加しない (従ってオストログラドスキーゴーストが現れない) ことが明らかになった。このことはホルンデスキー理論より広い物理的に健全なスカラー・テンソル理論のクラスが存在することを意味する。実際に Langlois & Noui は2015年に高階微分項を含む一般的なスカラー・テンソル理論に対してオストログラドスキー不安定性が現れないようにラグランジアンに縮退条件を課すことによってそのような理論を構成した。この理論は degenerate higher-order scalar-tensor 理論 (DHOST理論(英語版)) として知られるものであり、それ以前に発見されたGLPV理論をも包含する。
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