AVFサイクロトロン
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「サイクロトロン」の記事における「AVFサイクロトロン」の解説
AVFとはAzimuthally Varying Fieldの略で、方位角方向に磁場の強弱を付けることで強収束の原理によってイオンを収束する。AVFサイクロトロンでは、古典的サイクロトロンで加速できる限度よりもイオンの運動エネルギーが高くなっても等時性を保てるように、中心よりも周辺部の磁場を強くする。ここで方位角方向に磁場の強弱を付けると弱いところでは軌道半径が大きく、強いところでは軌道半径が小さくなり、磁場の強弱の境界を斜めに通過することになる。よって強収束の原理によってイオンを収束することができる。磁場の強弱は磁極にシムと呼ばれる鉄板を取り付けて磁極間の間隔を変えることで実現する。さらに、シムをスパイラル状にすれば磁場の強弱の境界に対して大きな角度でイオンが通過するため収束力を強くすることができる。このため古典的サイクロトロンよりも高エネルギーまで加速でき、陽子で90MeV、4Heで140MeV程度に達する。シムによって形成されたセクターによって収束するためSF(Sector Focusing)サイクロトロンとも呼ばれる。
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AVFサイクロトロン
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