Wenckebach型 / Mobitz I型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/24 23:54 UTC 版)
「房室ブロック」の記事における「Wenckebach型 / Mobitz I型」の解説
心電図上で、PQ時間が心拍ごとに延長してゆき、ついには心室に刺激が伝わらなくなりQRS波が1回欠損する。その後の心拍で、QRS波は再び現れる。これは一定の遅延間隔で房室伝導が保たれて居る事を意味するので、後述するモービッツ2型の2°AVブロックよりも軽症であり、この病態ならば、無症状である場合も見られる。障害部位は通常は房室結節であり、迷走神経の過緊張による。心臓から充分な血液を駆出できており、血行動態が安定である場合は治療は必要としないものの、原疾患が有る場合はこれに対する治療を行う。これに対して、心臓からの血液の駆出が不充分で、血行動態が不安定な場合は薬物療法を実施する場合が多い。例えば、まずはアトロピン、無効である場合にはドーパミンおよびアドレナリン、これも無効な場合はイソプロテレノールを使用する。
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