コロソマとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 生物 > 魚類 > 淡水魚 > コロソマの意味・解説 

コロソマ

(Tambaqui から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/16 03:08 UTC 版)

コロソマ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: カラシン目 Characiformes
亜科 : セルラサルムス科 Serrasalmidae
: コロソマ属 Colossoma
C. H. Eigenmann & C. H. Kennedy, 1903
: コロソマ C. macropomum
学名
Colossoma macropomum
(Cuvier, 1816)
英名
Tambaqui

コロソマ (Colossoma) は南米アマゾン川水系などに生息するカラシン目セルラサルムス科の大型淡水魚。水産上重要な食用魚である。 Colossoma は、ギリシャ語kolos 「短い」、soma 「体」に由来する。最大で全長108 cm、40 kgに達する[1]Colossoma 属には本種を含め10種ほどが所属していたが、本種のシノニムとされたり、Piaractus 属に分割されたことにより、現在所属する現生種は本種のみである。

生態

群れは作らない。肉食性ではなく植物質を主体とした雑食性である[1]。大型動物を襲うことはなく、浸水林の水面に落下する樹木の種子などを、ペンチのような歯で割って食べている。 幼魚は銀色で胸部が赤く、ピラニアと酷似する。これは、ピラニアが共食いを避ける性質を利用し、ピラニアから襲われないためであると考えられている[2]

分布

アマゾンオリノコ川水系に分布するが、南米の他の地域でも食用として養殖されている[1]

利用

マナウスの魚市場で、2007年

ミネラルに乏しい水でも生育でき、病気に強いことから水産上重要な養殖魚である[1]。味は淡泊で美味とされる。原産地では漁獲もされており、現地名は「タンバッキー(Tambaqui)」で、本種の一般的な通称として知られている。

飼育

おとなしい性質のために大型魚との混泳に向くが、かなりの大型魚であるために飼育に際しては大型水槽が必要である。

近縁種

レッド・コロソマ
学名:Piaractus brachypomum (Red-bellied pacu) (pirapitinga)
体長40cm。別属であるが性質は似通っている。体の下面に赤い発色がある。

脚注

  1. ^ a b c d Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2006). "Colossoma macropomum" in FishBase. April 2006 version.
  2. ^ CAREY L. BOOTH (1990). “Evolutionary significance of ontogenetic colour change in animals”. Biological Journal of the Linnean Society 40 (2): 125–163. doi:10.1111/j.1095-8312.1990.tb01973.x. 






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「コロソマ」の関連用語

コロソマのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



コロソマのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのコロソマ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS