Sukukとは? わかりやすく解説

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イスラム債

読み方:イスラムさい
別名:スクーク
英語:sukuk

イスラム法則して発行される債券スクークともいう。

イスラム債は、発行体投資家に対して配当手数料などを支払うという特徴がある。これは、イスラム法において利子受け取り禁止しているためである。

イスラム債の発行体は、不動産などの資産事業プロジェクト裏付けとして、そこから発生する収益配当という名目投資家支払う。イスラム債の償還満期の際には、資産事業プロジェクト売却し投資家元本返済する

イスラム債は中東諸国アジアイスラム教諸国中心に発行されており、日本でも発行されている。なお、日本国内発行されるイスラム債の配当非課税となっている。

スクーク【(アラビア)Sukuk】

読み方:すくーく

イスラム法基づいて発行される債券イスラム教では利子受け取り禁止されているため、スクークへの投資家は、リース料利益配分などの形で利潤確保するアルコールなどイスラム法反す事業のために発行することは禁じられている。イスラム債券


スクーク

(Sukuk から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/08/11 02:14 UTC 版)

スクーク(sukuk、イスラム債券)は、シャリーア(イスラム法)の規定の範囲内で発行される有価証券である。

概要

シャリーアにおいては利子を取ることが禁止されているため、投資家が発行体に金銭を貸し付けるという一般の債券はシャリーア適格でないと考えられる。そのため、利子以外の形で収益を投資家に配分するためのスキームとしてイジャーラ(物の賃貸借)契約を裏づけとするもの[1]のほか、ムシャーラカ(共同経営)スキームを用いるものなど、各種のスクークが発行されている。

2001年9月にバーレーンの中央銀行が政府債券としてイジャーラベースのスクークを発行した後、バーレーン・マレーシアを中心にスクークの発行が盛んになっている[1]。とりわけマレーシアでは2004年以来2007年まで、社債の発行額のおよそ半分をイスラム債が占めている[2]

日系企業としては、イオンクレジットサービスが2007年に初めてスクークを発行した。同社はマレーシアで現地法人を通じてイスラム金融方式を含む債券を発行した [3]

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脚注

  1. ^ a b 「金融の新潮流」『日経ビジネス』2008年5月12号、46-47頁。
  2. ^ 清水聡「マレーシアの債券市場と拡大するイスラム債発行日本総研 環太平洋ビジネス情報 RIM 2008 Vol.8 No.29、2008年5月31日閲覧。
  3. ^ イスラム金融方式を取り入れた債券発行について、2007年1月15日付同社ニュースリリース、2008年5月31日閲覧。


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