ハイドン:ソナタ 第44番(ウィーン原典版番号) ヘ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ハイドン:ソナタ 第44番(ウィーン原典版番号) ヘ長調 | Sonate für Klavier Nr.44 F-Dur Hob.XVI:29 op.14-3 | 作曲年: 1774年 出版年: 1778年 初版出版地/出版社: Hummel |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Moderato | 5分00秒 | |
2 | 第2楽章 Mov.2 Adagio | 5分00秒 | |
3 | 第3楽章 Mov.3 Tempo di Menuet | 4分30秒 |
作品解説
1774年に作曲された。全3楽章から成る。
第1楽章のヘ長調はモデラートの4分の4拍子。冒頭の2小節には、低音に主音が保続される。第2主題はアルペジオが特徴的である。展開部(第32小節~)は主として、提示部に即して素材が展開される。従って、このソナタ楽章では、提示部、展開部、再現部各々の中間にフェルマータが見られる。再現部(第60小節~)では、第1主題にもやや手が加えられている。
第2楽章のアダージョは4分の4拍子で、第1楽章の下属調にあたる変ロ長調による。3部形式で書かれているが、中間部(第17小節~)はまったく新しい素材ではなく、第1部の副次的な主題による。楽章全体を通して、主として分散和音による伴奏の上で音階的なメロディーが奏される。
第3楽章はテンポ・ディ・メヌエットで、ヘ長調による。ロンド形式に近い形をとっている。冒頭の主題は、これに非常に良く似た主題となって提示されたり、リズム変奏されたりする。
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