Shofarとは? わかりやすく解説

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ショファル 【shofar】


ショーファー 【shofar】

雄羊雄山羊の角で作ったラッパそのままの形のものと蒸気整形したものとがある。原音第二第三倍音だけで奏される。『旧約聖書』中の楽器で、ユダヤ教祭式通じて唯一今日まで伝えられている。ショファル

ショファル

(Shofar から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/29 07:02 UTC 版)

イエメン・ユダヤ人のスタイルのショファル。クーズーの角が用いられている。
ショファルを吹くイエメン・ユダヤ人

ショファル(shofar、ヘブライ語: שופרšōphār)は、ユダヤ教の宗教行事で用いられる、角でできた楽器。角笛の一種。ロシュ・ハシャナヨム・キプルの際、シナゴーグでこの楽器が演奏される。

ヘブライ語聖書におけるショファル

新共同訳聖書聖書協会共同訳では「角笛」と訳される。文語訳聖書口語訳聖書では「ラッパ」と訳しているが、歴代誌上15章28節、歴代誌下15章14節、詩篇98章6節、ホセア書5章8節では「角笛」(文語訳の歴代誌とホセア書では「角(かく)」)としている。これは同じ節に出てくる別の楽器ハツォツェラ(חצצרה‎ / חצוצרה ḥăṣōṣərâ)の方を「ラッパ」と訳す必要があったためである。英語の欽定訳聖書でも「trumpet」と訳しているが、ハツォツェラと区別するときのみ「cornet」と訳している。ショファルは牝牛または雄羊の角で作られた曲がった角笛で、本来は主に軍隊の信号のために使われたが、ハツォツェラは長くてまっすぐな楽器であり、主に祭儀において用いられた[1]

レビ記23章24節および民数記29章1節には、第7の月の第1日(ロシュ・ハシャナ)を安息日としてショファルを吹いて記念することを規定している。レビ記25章9節にはヨベルの年の第7の月の第10日(ヨム・キプル)にショファルを吹いて伝えると規定している。

ほかにもショファルは聖書にしばしば出現する。有名なのはヨシュア記6章1-20節のエリコの戦いで、イスラエルの民エリコの町の回りをまわって7日めに祭司がショファルを吹き、民がときの声をあげると、エリコの城壁が崩れ落ちたとする。

聖書にはまたヨベル(יבל‎ / יובל yōbhēl)という語も登場する。これは文字通りには雄羊あるいは雄羊の角を意味し、ショファルと同じように使われている。ヨシュア記6章4節には「雄羊の角(ヨベル)のショファル」(שופרות היובלים)と書かれている。

非宗教音楽内での使用

この楽器は、西洋のクラシック音楽で用いられたこともあり、エドワード・エルガーオラトリオ『使徒たち』でこの楽器のパートがあるが、たいていフリューゲルホルンで代用される。

ポップミュージックにおいては、イスラエルオリエンタル・メタルバンド・Salemが "Al Taster"詩篇の中で用いた。トランペット奏者レスター・ボウイはアート・アンサンブル・オブ・シカゴと共にショファルを演奏した。Joey Arkenstatのアルバム "Bane" では、フィッシュの元ベーシストがshofar奏者としてクレジットされていた。ミュージカル "Godspell" では、第1幕がDavid Haskellによるショファルの演奏で始まり、"Prepare Ye the Way of the Lord" の歌唱へのスタンバイがある。イスラエルの作曲家兼歌手のShlomo Gronichはショファルを演奏して幅広い層の音を出す[2]

脚注

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