SN100Cとは? わかりやすく解説

SN100C

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/16 15:47 UTC 版)

SN100C(鉛フリーはんだ)

SN100C日本スペリア社が開発した鉛フリーはんだ合金。
1998年に開発され、1999年より量産ラインでの採用が開始された。
合金組成はSn(錫)99% - Cu(銅)0.7% - Ni(ニッケル)0.05% - Ge(ゲルマニウム)0.01%以下。
日本を含む世界22ヵ国において日本スペリア社が特許を取得し、SN100Cという名称も日本スペリア社の登録商標である。
SN100Cの採用国は世界中に広がっており、2014年にはSN100Cの基本合金組成(Sn-Cu-Ni)が国際規格に登録された。
規格番号 ISO9453:2014(Alloy No.403)


概要

SN100Cの合金組成はSn(錫)99% - Cu(銅)0.7% - Ni(ニッケル)0.05% - Ge(ゲルマニウム)0.01%以下。
銀を含まない無銀はんだである。
はんだ中に含まれるNi(ニッケル)の作用により、はんだ付け時のトラブルのひとつである「銅食われ」を抑制し、はんだ付け後は接合界面に形成される「合金層の成長」を抑える特性を備えている。
一般的に鉛フリーはんだは「錫‐鉛系共晶はんだ」と比較して「ぬれ性が劣る」「硬い」といった特性が挙げられるが、SN100CはNi(ニッケル)と微量添加されるGe(ゲルマニウム)の相乗効果により、ぬれ性、はんだ切れ、流動性が良好で、作業性に優れている点が大きな特徴と言える。
溶融したはんだの凝固面は、光沢のある平坦なフィレットを形成。冷却後に生じる引け巣も少なく、割れが生じにくい。
融点は227度。




関連項目

外部リンク


SN100C

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/14 01:58 UTC 版)

日本スペリア社」の記事における「SN100C」の解説

1998年日本スペリア社開発した鉛フリーはんだ合金合金組成Sn(錫)99% - Cu0.7% - Niニッケル)0.05% - Geゲルマニウム)0.01%以下。銀を含んでいない点が特徴日本を含む世界25ヵ国において日本スペリア社特許取得し、「SN100C」という名称も日本スペリア社登録商標である。 SN100Cの採用国世界中広がっており、2014年にはSN100Cの基本合金組成(Sn-Cu-Ni)が国際規格登録された。規格番号 ISO9453:2014Alloy No.403)

※この「SN100C」の解説は、「日本スペリア社」の解説の一部です。
「SN100C」を含む「日本スペリア社」の記事については、「日本スペリア社」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「SN100C」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「SN100C」の関連用語

SN100Cのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



SN100Cのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのSN100C (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの日本スペリア社 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS