RoHS指令後の現代のスズペスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/11 15:31 UTC 版)
「スズペスト」の記事における「RoHS指令後の現代のスズペスト」の解説
ヨーロッパでの有害物質制限指令(RoHS)や他の地域での同様の規制により、鉛の使用がほぼ規制され、鉛とスズの合金を使用していた電子機器・電子部品メーカーが純粋なスズを使うようになった。これに伴い、スズペストが問題となるようになった。 例えば、電気・電子部品のリード線は、純粋なスズでメッキされている。寒冷環境下でメッキが導電性のないαスズに変化してリードから脱落した後、気温が上昇して再加熱されて導電性のあるβスズに変化すると、ショートして機器の故障の原因となることがある。また、このようなトラブルは、筐体内でスズの粉末状の粒子が移動するため、断続的に発生することがある。 スズペストは、アンチモンやビスマスなどの電気陽性度の高い金属や半金属で合金化することで防ぐことができる。
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