Reflections of a Siamese Twin
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 05:28 UTC 版)
「ジョン・ラルストン・ソウル」の記事における「Reflections of a Siamese Twin」の解説
ソウルは、これらのテーマを、『Reflections of a Siamese Twin』の中で、カナダやその歴史・文化に関連付け拡大した。同書では、カナダが「ソフト」な国であるという概念が生み出された。これは、カナダが弱いというのではなく、頑固で一枚岩のアイデンティティを持つ国々に対して、柔軟で複雑なアイデンティティを持っているという意味だ。カナダの複雑な国家アイデンティティは、先住民(First Peoples)、仏語系(francophone)、英語系(anglophones)というカナダを構成する三つの民族の「三角関係の現実」で出来上がっていると論ずる。これらカナダの民族が、あからさまな対立の道を行くのではなく、お互いに妥協する意思を持っていることを強調する。同じ調子で、ケベック州の独立推進派(Quebec separatist)モントリオール・スクール(Montreal School )がカナダの歴史における対立を強調しすぎていると批判し、またカナダのオレンジ結社(Orange Order、北アイルランドのプロテスタント組織)や1800年代のアッパー・カナダ(現カナダ・オンタリオ州)の改革派クリア・グリッツ(Clear Grits)が伝統的に「カナダ人らしさ」や「忠誠心」を明白に定義しようとしてきたことを批判する。
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