ラルフ・ネーダー
自動車の安全問題を著書『Unsafe at any speed』(1966年刊)のなかで提起し、現在の自動車安全の礎を築いた1934年生まれのアメリカの弁護士。ネーダーの論理は「人間の行動習慣が教育、訓練によって改善されても、それは年齢や個人差によって限界がある。運転者の教育等によって自動車事故の軽減をはかるよりも機械的、人為的法規制により変化させることのできる自動車を改善させるほうがはるかに能率的である。また、そのために徹底的な努力を注ぐことが自動車メーカーとしての最高の使命ではないか」というものであり、アメリカの議会を大きく揺るがし、結果としてFMVSS(アメリカの自動車安全基準)の制定につながった。70年には『Vanishing Air 失われゆく大気」を著し、環境問題にもメスを入れた。自動車の安全と地球環境にもっとも貢献した人物のひとり。
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