Radium (ソフトウェア)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/03 13:00 UTC 版)
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別名 | Radium DAWg |
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作者 | kjetism |
リポジトリ | https://github.com/kmatheussen/radium |
プログラミング 言語 |
C++ for Qt and Gtk |
対応OS | Microsoft Windows 7以降、MacOS X11x86以降、MacOS X 12x64以降、Linuxglibc2.27以降 |
種別 | DAW |
ライセンス | GPL2.0 |
公式サイト | https://users.notam02.no/~kjetism/radium/ |
Radiumとは、kjetismによって開発されているFLOSSのミュージックシーケンサー、オーディオモジュールトラッカー、デジタル・オーディオ・ワークステーション、ミュージックエディタである。公式サイトから無料でバイナリとソースコードをダウンロードできる。ただし、バイナリはデモ版のみであり、マネタイズに対しては課金することで通常版のアップグレードとダウンロード、及び公式サポートを受けることができる。[1]
概要
システム要件
Radiumはクロスプラットフォーム(Microsoft Windows、MacOS X、Linux)で開発されている音楽製作環境である。配布ライセンス形態はGPL 2.0である。ソフトウェア開発にはC++を用いてQtライブラリやGtkを使用している。
対応オペレーティングシステムは
特徴
グラフィカルユーザーインターフェイスはピアノロール、モジュラーマシンミキサー、パラメータのオートメーション、オーディオモジュールトラッカーインターフェース、マルチトラックシーケンシング機能を持つ。
ピアノロールを持つことによって視覚的に音高を容易に判別することができ[2][3]、モジュラーマシンミキサーを持つことによって音声信号の流れを表現し[4]、パラメータのオートメーションによって視覚化し可読性を高め[5]、オーディオモジュールトラッカーインターフェースによってキーボードによる入力作業の高速化と単純化を図っている。[6][7]モジュラーマシンミキサーを持つことによってプラグインシステムの拡張性の高さを実現している。マルチトラックシーケンシング機能によって複数種のトラックに対し、MIDIシーケンスを平行で並べたり、オーディオを設置し重ね合わせ演奏させることができる。
機能
- オーディオとMIDIのマルチシーケンストラッカー
- ピッチ、ベロシティ、エフェクト、テンポぐのオートメーション
- グラニュラーシンセシス
- 滑らかなスクロール
- 視覚的なピアノロール
- モジュラーマシンミキサーとミキサーによる分岐
- HDDレコーダー
- AU、LADSPA、LV2、VST及びVST3.0プラグインへの対応
- 組み込みインストゥルメントとエフェクタ
- PureDataの埋め込み(Linux版のみ)
- グラフィカルズーム機能
- PythonとSchemeによるスクリプト処理
- マルチコア処理サポート
- 無制限のアンドゥ/リドゥ
出典
- ^ “Download”. kjetism. 2025年6月2日閲覧。 “Subscribe to get download/upgrade access and support. Note: Radium is not rental software. Please read below for more information about the subscription model.”
- ^ 『楽譜による可視化に伴う音楽情報処理』可視化情報、(2020 年7月) 2020、1頁 。
- ^ “About Radium”. kjetism. 2025年6月2日閲覧。 “Compared to the piano roll interface, editing is quicker and more musical data fits on the screen. (Radium has a piano roll as well.)”
- ^ “KarmaFX「Synth Modular 2」音作りに正解がない時代だからこそ選びたい!自由な音作り、直感的な操作、プロ品質の音質がすべて揃ったモジュラー型シンセ”. @DTM_SALE528. 2025年6月3日閲覧。 “信号の流れをリアルタイムで視覚化できるので、初心者がモジュラーの仕組みを理解するための教材としても非常に有用。”
- ^ “クリエイティブなオートメーション技術”. FlashCards. 2025年6月3日閲覧。 “オートメーションの効果を視覚化する方法は? DAW内のオートメーショントラックを表示することで確認できます。”
- ^ hidekis (2024年12月16日 12:13). “ピアノロールに疲れたあなたへ:トラッカー記法の魅力を探る”. https://note.com/hidekis.+2025年6月3日閲覧。 “こうした課題を解決するために試してほしいのが、トラッカー記法を採用したシーケンサーです。トラッカーは1980年代に登場し、縦方向に進むインターフェースで音楽を入力していくスタイルが特徴です。この形式では、音符や音量、エフェクトのパラメータを数値や簡略化された記号で入力します。例えば、スネアドラムの音を再生する命令や、特定のパターンでエフェクトを適用する命令を行ごとに記述することで、複雑なサウンドを簡単に実現できます。”
- ^ “About Radium”. kjetism. 2025年6月3日閲覧。 “Compared to the tracker interface, note positions and effects can be edited graphically. Graphical editing provides more vertical space and gives a better visualization of musical data. (Everything can also be edited by text, like in a normal tracker, combining the best of two worlds.)”
関連項目
外部リンク
- Radium (ソフトウェア)のページへのリンク