RTEMSとは? わかりやすく解説

RTEMS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/09/21 18:49 UTC 版)

RTEMS
開発者 OAR Corporation
プログラミング言語 C言語
OSの系統 リアルタイムオペレーティングシステム
開発状況 開発中
ソースモデル オープンソース
初版 1993年(33年前) (1993)
最新安定版 6.2 / 2025年12月19日(9か月前) (2025-12-19)[1]
リポジトリ gitlab.rtems.org/groups/rtems/
対象市場 組み込みシステム
使用できる言語 英語
プラットフォーム ARM, Blackfin, ColdFire, TI C3x/C4x, H8/300, x86, 68k, LatticeMico32, MicroBlaze, MIPS Nios II, OpenRISC, PowerPC, RISC-V, SuperH, SPARC (ERC32, LEON), SPARC64
カーネル種別 リアルタイム
既定のUI コマンドライン
ライセンス 二条項BSDライセンス
ウェブサイト www.rtems.org
テンプレートを表示

Real-Time Executive for Multiprocessor Systems (RTEMS; 最初はReal-Time Executive Missile Systemsであり、その後はReal-Time Executive for Military Systemsとされていた)は、組み込みシステム向けに設計されたリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)である。 フリーオープンソースソフトウェアに分類される。

1980年代に開発が始まり、[2]初期のバージョンは1993年頃にはFTPでダウンロードできるようになっていた。 2000年代初めに、コア開発者の一部がプロジェクトを管理する体制になるまでは、OAR Corporationが運営委員会と協力してRTEMSプロジェクトを管理していた。 2014年にはホスティングがOAR Corporationからオレゴン州立大学のOpen Source Labへ移管された。

設計

RTEMSはリアルタイム組み込みシステム用に開発され、Portable Operating System Interface (POSIX)や(RTEMS 4.10で削除された)μITRONといったいくつかのオープンなアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)標準をサポートしている。[3] クラシックRTEMS APIとして知られるAPIは、元々はReal-Time Executive Interface Definition (RTEID)仕様に基づいていた。 RTEMSにはFreeBSDのインターネット・プロトコル・スイート(TCP/IPスタック)が移植されており、Network File System (NFS)とFile Allocation Table (FAT)を含むファイルシステムをサポートしている。

RTEMSは、十分なマルチプロセッシングとメモリー管理サービスを提供している。[4]

アーキテクチャー

RTEMSは様々なプロセッサーアーキテクチャーへ移植されている。

利用

RTEMSは多くの分野で利用されている。 The Experimental Physics and Industrial Control System (EPICS)コミュニティーでも、現役のRTEMSコミッターとして活動している人が複数存在する。 RTEMSは宇宙での利用のために開発されたSPARC ERC32やLEON、MIPS、ColdFire、PowerPCといったマイクロプロセッサーが使われているため、宇宙での利用も一般的である。 現在RTEMSは、NASAのマーズ・リコネッサンス・オービター[5]やESAのTrace Gas Orbiter[6]のElectraソフトウェアラジオの一部として火星を周回している。 また、パーカー・ソーラー・プローブに搭載され太陽付近を通過した。

ライセンス

RTEMSのコンポーネントは現在はGPL-2.0[7]のものと、2条項BSDライセンスのものが混在している。 オリジナルのコンポーネントを2条項BSDライセンスでライセンスし直そうとしているためである。[8][9]

RTEMSは、元々はRTEMSのオブジェクトを全体にGPLを適用することなくリンクすることを許す修正GNU General Public License (GPL)の下で配布されていた。 このライセンスはGNAT Modified General Public Licenseを元にしており、Adaプログラミング言語に特化した部分を変更したものであった。

脚注

  1. ↑ “RTEMS 6.2 Release”. rtems.org. RTEMS Software Engineering Project (2023年2月10日). 2023年2月10日閲覧。
  2. ↑ Hughes, Wanda M.; Acuf, Phillip R. (August 1990). Real Time Executive for Missile Systems (RTEMS) (PDF). Technology Showcase. Huntsville, Alabama: U.S. Army Missile Command Research Development, and Engineering Center. p. 259. 2024年7月4日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ. 2026年1月4日閲覧.
  3. ↑ “7.1.1.1. Legacy Test Suites”. rtems.org. RTEMS Software Engineering Project. 2024年12月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月13日閲覧。
  4. ↑ “RTEMS Documentation Project”. rtems.org. RTEMS Software Engineering Project. 2026年9月22日閲覧。
  5. ↑ “Real Time Mars Approach Navigation aided by the Mars Network”. jpl.nasa.gov. National Aeronautics and Space Administration. 2006年9月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年1月25日閲覧。
  6. ↑ “NASA radio on Europe's new Mars Orbiter aces relay test”. phys.org. 2016年12月1日閲覧.
  7. ↑ “LICENSE.md · main · RTEMS / RTOS / RTEMS · GitLab” (英語). gitlab.rtems.org. RTEMS Software Engineering Project. 2024年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月4日閲覧。
  8. ↑ “Change RTEMS License to Two Paragraph BSD (#3053) · Issues · RTEMS / RTOS / RTEMS · GitLab” (英語). gitlab.rtems.org. RTEMS Software Engineering Project. 2024年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月4日閲覧。
  9. ↑ Sherrill, Joel (2025年2月5日). “Joel Sherrill's avatar cpukit/rtems/src/[a-r*.c: Change license to BSD-2]”. gitlab.rtems.org. RTEMS Software Engineering Project. 2025年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月5日閲覧。

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「RTEMS」の関連用語

RTEMSのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



RTEMSのページの著作権

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのRTEMS (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS