リンクレジスタとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > リンクレジスタの意味・解説 

リンクレジスタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/20 01:49 UTC 版)

リンクレジスタは、関数コール時にリターンアドレスを保持するレジスタである。この方式は、リターンアドレスをコールスタックに保持する古典的な方式と比べ、メモリの読み書きを行わなくて済む点で効率的である。

リンクレジスタはPowerPCARMPA-RISCといった多くの命令セットアーキテクチャで使われている。また、他のアーキテクチャでも名称は異なるが同じ目的のものをもつものもある。例えばSPARCにおけるoutput register 7 (o7)がそれである。[1]

リンクレジスタを使うことで葉の(末端の)サブルーチンへの呼び出しを高速化することができる。葉でないサブルーチンの場合でも、リターンアドレスをレジスタで渡すことはサンク(en:Thunk)(引数を整形して他の関数を呼び出すためだけの関数)のコードの効率化につながる。そのほかのサブルーチンも、リンクレジスタと他の呼び出し先使用レジスタとをまとめて一度に保存することでメモリ書き込みが効率化される。 例えばARMでSTMDB SP!, {R4-R7, LR}のコードは1命令でレジスタ4-7とリンクレジスタLRを合わせてパイプライン化してスタックにpushする。

参考文献

  1. ^ RTEMS SPARC Applications Supplement” (2000年5月). 2013年4月19日閲覧。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「リンクレジスタ」の関連用語

リンクレジスタのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



リンクレジスタのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのリンクレジスタ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS