Parhelia-512の「DirectX 9サポート」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/09 17:45 UTC 版)
「Parhelia」の記事における「Parhelia-512の「DirectX 9サポート」」の解説
Parhelia-512の発表当時、最も注目されたのはVertex Shader 2.0およびハードウェアによるDisplacement Mapping (D-Map) といったDirectX 9の一部機能をサポートしている点であり、またMatrox社もその点を積極的にアピールしていた。本来、Vertex ShaderだけでなくPixel Shaderも2.0に対応していなければDirectX 9に完全に対応しているとは言えなかったが、D-Mapをはじめとするジオメトリプロセッシングに力を入れる同社は、トランジスタ個数を抑えるという目的からもParhelia-512のPixel Shaderを1.3で留める選択を行なった。しかしDirectX 9のリリース後、開発技術のトレンドはピクセルプロセッシングとなり、Parhelia-512は全く対応できなかった。 当初、同社はDirectX 9のリリース後に対応機能を有効化するデバイスドライバを提供すると告知していた。しかし、対応するアプリケーションソフトウェアがないとして徐々に消極的になる。そして、約束されたドライバがユーザーに一度も提供されないまま、今日に至っている。 なお、Microsoft Windows Vistaで採用された3Dグラフィカルユーザインタフェース (GUI) であるWindows Aeroについても、Pixel Shader 2.0が必須であり、Parhelia-512では対応不可能である。
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