PTA総会と行政側の方針
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 05:20 UTC 版)
「龍田寮事件」の記事における「PTA総会と行政側の方針」の解説
12月9日、PTA総会が開かれ、宮崎、瀬口の外に市教育委員長、教育長、地元の市会議員も出席した。アンケートの結果家庭数1,266のうち、回答数1,229、通学を認める賛成は420 (34%)、反対は795 (64%)、中立14 (2%) であった。 熊本地方法務局は1)同じ条件である全国の外の5つの施設ではトラブルもなく仲良く勉強している。2)九州大学細菌学教授戸田忠雄、皮膚科教授樋口謙太郎は「現状なら、らい感染は考えられない」という意見書を出した。 法務・文部・厚生の3省は「通学拒否は妥当ではない」という線をうちだした。 厚生省としては、周到な健康管理を行っているので、らいを他に感染させる恐れはないと認める。文部省としては、感染させる恐れのない児童である限り、一般児童と区別することなく就学させるべきであると判断する。法務省としては、厚生・文部両省の見解より判断すれば、一般の学校に通学させるべきであると考える。 この3項に基づいて、3月1日、熊本法務局長室で、法務局、市教育委員、恵楓園側から出席して次の方針が決定された。 1)市教育委員会は昭和29年4月以降、龍田寮児童を全面的に黒髪小学校本校に通学させる。2)菊池恵楓園は、前記通学児童にたいする健康管理をいっそう厳密にする。
※この「PTA総会と行政側の方針」の解説は、「龍田寮事件」の解説の一部です。
「PTA総会と行政側の方針」を含む「龍田寮事件」の記事については、「龍田寮事件」の概要を参照ください。
- PTA総会と行政側の方針のページへのリンク