PA-7000シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 09:45 UTC 版)
「PA-RISC」の記事における「PA-7000シリーズ」の解説
初期のPA-RISCチップは32ビットであった。最初の実装TS1は、TTL (74F) チップを組合わせてCPUを構成したものである。その後、VLSIを使ったマルチチップ方式となり、NMOSプロセス(NS1とNS2)とCMOSプロセスのもの(CS1とPCX)が作られた。1980年代終盤、そういった初期のPA-RISCチップがHP3000シリーズの新しいマシン930と950に使われた。これらのマシンは当時、開発した研究所の名前をとってSpectrumと呼ばれた。OSはMPE/iXが動作した。HP 9000シリーズもすぐにPA-RISCプロセッサを導入し、OSはHP製UNIXのHP-UXであった。 PA-RISCプロセッサ上に移植された他のオペレーティング・システムとしては、Mach、Linux、OpenBSD、NetBSD、NEXTSTEP、そしてリリースされなかったWindows NTがある。 PA-RISCの興味深い点は、そのシリーズのほとんどがL2キャッシュを持たなかったことである。その代わり大きな一次キャッシュを使っているが、以前は別チップをバスで接続していたが、現在は内蔵している。PA-7100LCとPA-7300LCだけがL2キャッシュを持つ。もうひとつPA-RISC独自と言えるのは7100LCで初めて導入された"Multimedia Acceleration eXtensions (MAX)"形式のマルチメディア命令 (SIMD) である。
※この「PA-7000シリーズ」の解説は、「PA-RISC」の解説の一部です。
「PA-7000シリーズ」を含む「PA-RISC」の記事については、「PA-RISC」の概要を参照ください。
- PA-7000シリーズのページへのリンク