OW2 Consortiumとは? わかりやすく解説

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OW2 Consortium

(ObjectWeb から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/20 02:16 UTC 版)

OW2 Consortium(オーダブリューツー・コンソーシアム)は、オープンソースミドルウェアEAI, 電子商取引クラスタリンググリッド・コンピューティングに関する非営利の国際コンソーシアムである。2007年1月、ObjectWeb ConsortiumOrientware が合併して結成された。高品質なオープンソースの分散コンピューティングアプリケーションコンポーネントの開発を目指している。

概要

分散基盤ソフトウェアの目的は、本質的に異質なシステム間を相互接続することである。したがって、OW2 が開発するソフトウェアは、JCP, OMG, OSGi などの独立した団体が策定したオープン標準に準拠している。オープンソースライセンス形態により、ソースコードへのアクセスが自由であり、それら標準への準拠レベルも可能な限りよく保証されている。

OW2 は技術提供者とユーザー企業の対話の促進も行っており、トレーニング、助言、保守などオープンソースの基盤ソフトウェアに求められていたサービスを提供することで、それらを商用のソリューションに利用できる環境を整えている。

OW2 が開発した各種コンポーネントは、JOnAS Java EE サーバに統合されている。また、EclipseプラグインLomboz」も用意されている。

主なプロジェクト

完全なリストは ObjectWeb Forge を参照。

歴史

  • 1999年6月 – Groupe Bull, フランステレコムINRIA の研究者らが、東京で開催された Linux & Free Software Conference にて JOnAS プロジェクトを発表。この時点の JOnAS は単なる EJBコンテナだった。
  • 2000年4月 – JOnAS 2.0 リリース(EJB 1.1 完全サポート)。
  • 2001年10月 – パリにて第1回 ObjectWeb Conference 開催(その後毎年開催)。
  • 2002年1月 – Bull、フランステレコム、INRIA が ObjectWeb Consortium を結成。
  • 2002年4月 – ObjectWeb が Enhydra の全プロジェクトのホストとなる。
  • 2002年9月 – JOnAS 2.6 リリース(J2EE プラットフォームとなる)。
  • 2003年2月 – JOnAS 3.0 beta 0 リリース(J2EE 1.3 実装)。
  • 2003年8月 – レッドハットが北米の企業として初めて ObjectWeb に参加。レッドハットは次期アプリケーションサーバが ObjectWeb J2EE コンポーネントベースとなることを発表。
  • 2003年11月 – Enhydra がフリーソフトウェア (LGPL) となる。
  • 2003年11月 – ObjectWeb JOnAS と Apache Geronimo の連携で合意。
  • 2004年1月 – 全ての Enhydra のプロジェクトが ObjectWeb のウェブに移行。
  • 2004年4月 – JOnAS の J2EE 認証手続き開始。
  • 2004年6月 – JOnAS 4.1 リリース(J2EE 1.4 実装)。
  • 2004年6月 – ObjectWeb も参加して“Web Tools Platform”の提案がなされ、Eclipse Foundation がそれをトップレベル・プロジェクトとして承認。
  • 2004年7月 – Red Hat が JOnAS を "Red Hat Application Server" として出荷開始。
  • 2004年9月 – Enhydra 6.0 が完全なアプリケーションサーバではなく、JOnAS 上のアプリケーション開発ツールボックスとなった。
  • 2004年10月 – ObjectWeb は、これまでのプロジェクトとは異なる概念としてオープンソース「イニシアチブ」を導入し、オープンソースESBイニシアチブをスタートさせる。
  • 2005年1月 - JOnAS が J2EE 1.4 の互換性認証を受けた最初の非商用オープンソースのアプリケーションサーバとなる。
  • 2005年2月 - リヨンで Conference 開催。
  • 2005年4月 - Orientware との研究交流の覚書 (MoU) 締結。
  • 2005年6月 - 非営利の独立した法人となることを運営委員会で承認。
  • 2005年12月 - 法人化計画を委員会が承認。
  • 2006年2月 - パリで、Conference 開催(Solutions Linux も同時開催)。
  • 2006年4月 - Orientware から最初のコード提供。
  • 2006年7月 - 第1回 'ObjectWeb v2' ワークショップ開催。
  • 2007年1月 - ObjectWeb Consortium と Orientware が合併し、OW2 Consortium を結成。

関連項目

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