ネクストジェネレーション・ATPファイナルズとは? わかりやすく解説

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ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ

(Next Gen ATPファイナルズ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/23 01:38 UTC 版)

Next Gen ATPファイナルズ
ATPツアー
開始年 2017年
開催地 イタリアミラノ
(2017–2022)
サウジアラビアジッダ
(2023–2027)
会場 フィエラ・ミラノ
(2017–2018)
アリアンツ・クラウド
(2019–2022)
キング・アブドゥッラー・スポーツシティ
(2023–2027)
サーフェス ハード / 室内
ドロー 8S
賞金総額 $1,622,400 (2022)
公式サイト
NextGenATPFinals.com

ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ(英: Next Gen ATP Finals)[注 1]は、21歳以下の選手を対象としたATPツアーのシーズン最終戦である。

概要

ATPが若手選手の育成を目的に2017年に創設。21歳以下の選手を対象としたATP Next Genレースのポイント上位7名と、ワイルドカード1名の計8名で優勝を争う。開催地はイタリア・ミラノで、2021年までの5年契約を結んでいる。

なお、公式戦ではあるが、ATPランキングポイントは付与されず、優勝した場合もタイトル獲得の扱いにはならない。

試合方式

ATPファイナルズと同様に4名・2グループに分かれて、「ラウンドロビン」と呼ばれる1次リーグを総当たり戦方式で行い、各グループの戦績上位2名が準決勝に進出できる。準決勝の勝者が決勝に進出する。

この大会では試合時間の短縮などを目的に

  • 試合形式は4ゲーム先取のベスト・オブ5セット・マッチ、3ゲームオールでタイブレーク
  • ウォーミングアップの時間短縮、ショットクロックの25秒厳格化、メディカルタイムアウトは1回のみ
  • ノーアドバンテージ(デュース時にはサーブ側がサーブを打つサイドを決め、1回で決まる)
  • オンコートコーチング(1セットにつき1回のみ、コーチからヘッドホンを使った助言を受けられる)
  • ホークアイ・ライブを使用した自動判定によるラインコール
  • タオルは選手自身が後方のラックから取る

以上のルールが試験的に導入されている[2][3]

大会歴代優勝者

開催地 優勝者 準優勝者 スコア
ミラノ 2017 鄭現 アンドレイ・ルブレフ 3-4(5-7), 4-3(7-2), 4-2, 4-2
2018 ステファノス・チチパス アレックス・デミノー 2-4, 4-1, 4-3(7-3), 4-3(7-3)
2019 ヤニック・シナー アレックス・デミノー 4-2, 4-1, 4-2
2020 開催なし[4]
2021 カルロス・アルカラス セバスチャン・コルダ 4-3(7-5), 4-2, 4-2
2022 ブランドン・ナカシマ イジー・レヘチカ 4-3(7-5), 4-3(7-5), 4-2
ジッダ 2023 ハマド・メジェドビッチ英語版 アルトゥール・フィス 3-4(6-8), 4-1, 4-2, 3-4(9-11), 4-1
2024 ジョアン・フォンセカ ラーナー・ティエン英語版 2-4, 4-3(10-8), 4-0, 4-2

過去のシングルス出場者

1 2 3 4 5 6 7 8/WC
2024 フィス (20位) ミケルセン (42位) メンシーク (48位) 商竣程 (50位) ティエン (123位) アッシュ (128位) バサバレディ (139位) フォンセカ (145位)
2023 フィス (36位) アッシュ (66位) シュトリッカー (92位) ミケルセン (94位) コボッリ (100位) メジェドビッチ (111位) ナルディ (118位) シルバーヤ (187位)
2022 ムゼッティ (23位) ドレイパー (41位) ナカシマ (49位) レヘチカ (74位) 曾俊欣 (90位) シュトリッカー (111位) パッサーロ (119位) アルナルディ (134位)
2021 アルカラス (32位) コルダ (39位) ムゼッティ (58位) ナカシマ (63位) セルンドロ (91位) バエス (111位) ルーネ (109位) ガストン (67位)
2020
開催中止
2019 デミノー (18位) ティアフォー (46位) アンベール (56位) ルード (63位) ケツマノビッチ (55位) イマー (73位) ダビドビッチ・フォキナ (82位) シナー (93位)
2018 チチパス (16位) デミノー (33位) ティアフォー (44位) フリッツ (49位) ルブレフ (76位) フルカチュ (79位) ムナル (80位) カルアナ (622位)
2017 ルブレフ (35位) ハチャノフ (44位) シャポバロフ (49位) チョリッチ (51位) ドナルドソン (54位) 鄭現 (55位) メドベージェフ (63位) クインツィ (294位)
欠場・棄権 交代選手1 交代選手2
2024 ランダルーセ (153位) ウォン (163位)
2023 アルカラス (2位)
ルーネ (8位)
シェルトン (17位)
ムゼッティ (27位)
ダルデリ (127位) カゾー (128位)
2022 アルカラス (1位)
ルーネ (10位)
シナー (15位)
ナルディ (126位) スカトフ (141位)
2021 シナー (10位)
オジェ=アリアシム (11位)
ブルックスビー (56位)
レヘチカ (164位) マハーチ (129位)
2020
開催中止
2019 チチパス (7位)
オジェ=アリアシム (19位)
シャポバロフ (28位)
ポピリン (95位) ムーテ (97位)
2018 A.ズベレフ (7位)
シャポバロフ (29位)
アンベール (99位) モー (102位)
2017 A.ズベレフ (4位) ティアフォー (78位) チチパス (89位)

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ ATP公式ルールブックでは、Next Gen ATP Finals(Next Gen ATPファイナルズ)と表記されている[1]

出典

  1. ^ 2023 ATP Official Rulebook” (PDF) (英語). ATPTour.com. IV. World Championships. ATP. p. 81 (2023年1月3日). 2023年7月23日閲覧。
  2. ^ イノベーション多数導入の新設大会、NextGenファイナルとは?”. AFP (2017年11月7日). 2020年7月23日閲覧。
  3. ^ Next Gen優勝のチチパス、時短ルールに困惑 好感触得た試みも”. AFP (2018年11月11日). 2018年11月11日閲覧。
  4. ^ ATP Issues Updated 2020 Provisional Calendar”. ATPTour.com. ATP Tour (2020年8月14日). 2021年11月12日閲覧。

外部リンク




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