NATとNAPT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 04:17 UTC 版)
「ネットワークアドレス変換」の記事における「NATとNAPT」の解説
元来のNATは、送受信するパケットの送信元・宛先IPアドレスだけを識別して変換するものであったため、複数の機器が同時に外部ネットワークに接続する場合は、その機器数と同数のグローバルIPアドレスが必要であった。そこで現在では、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスの1対1の変換に加え、ポート番号も変換してプライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを1対多に変換するNAPTが用いられることが多い。NATオーバーロード、オーバーロード変換、PAT(Port Address Translation、Cisco Systemsによる呼称)、IPマスカレード(LinuxにおけるNAPTの実装名から。マスカレード(masquerade)は、仮面舞踏会の意味)などとも呼ばれる。 NAPTでは、IPアドレスに加えてポート番号の識別や変換をすることで、複数のホストからローカル外のネットワークに接続する際、異なるローカルアドレスを同一のグローバルアドレス配下の異なるポートとして表現し、必要なグローバルアドレスの数を減らすことができる。動的NAPTは、インターネットプロバイダから利用者に対するグローバルIPアドレスの割り当て等でよく用いられる。
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