NADH酸化経路
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 22:03 UTC 版)
「ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド」の記事における「NADH酸化経路」の解説
呼吸鎖複合体I(NADH脱水素酵素複合体) NADHの好気呼吸時における酸化経路については以下の通りである。 NADH → NAD+ + H+ + 2e−(プロトン濃度勾配形成) 嫌気呼吸時の酸化経路は以下の通りである。 ピルビン酸 + NADH → 乳酸 + NAD+(乳酸脱水素酵素、EC 1.1.1.27) アセトアルデヒド + NADH → エタノール + NAD+(アルコール脱水素酵素、EC 1.1.1.1.) ジヒドロキシアセトンリン酸 + NADH → グリセロール3-リン酸 + NAD+(グリセロール-3-リン酸脱水素酵素、EC 1.1.1.8) 還元的クエン酸回路が作動した場合、上記のクエン酸回路NADH生産反応の逆反応となる。還元的クエン酸回路の作動はNADHの回路への添加によるところが大きく、そのまま炭酸固定反応の駆動力となる。 エネルギー代謝以外にもNADHは多くの機能を持っている。代表的なものでは一部の真正細菌と古細菌が持つDNAリガーゼはATPの代わりにNADHを用いる活性中間体を生じる。
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