Mozillaからの切り離しと再統合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/25 15:22 UTC 版)
「Mozilla Thunderbird」の記事における「Mozillaからの切り離しと再統合」の解説
それまでプロジェクトを推し進めてきたMozilla Foundationは2008年2月19日にThunderbirdプロジェクトのための新組織Mozilla Messagingの設立を発表した。ThunderbirdはMozillaの開発側やコミュニティがFirefoxほどに注力しておらず小規模開発となっていることが原因で、切り離しはThunderbirdに興味・意欲のある人間を集めて開発を活性化させることが目的であった。 これに際し、Mozilla Corporationの最高経営責任者ミッチェル・ベイカー(英語版)は以下の3つの選択肢を掲げ、どのような形態で運営するかの検討を進めていた。 Mozillaファウンデーションのように別組織を設立する Mozillaファウンデーションの下に子会社を設立する CaminoやSeaMonkeyのようにコミュニティプロジェクトとして分離し、コミュニティが新会社設立などによる開発を行う なお、この切り離しに際してネット上で「広告収入を供与しているGoogleがGmailとの競合を理由に圧力をかけたのではないか」という噂が流れたが、ベイカーはこれを否定した。 その後、Mozillaファウンデーションは2011年4月に、Thunderbirdの開発チームをMozilla Labsに統合すると発表した。 Mozillaは2017年5月9日、引き続きMozilla FoundationがThunderbirdを支援するが、運用面ではMozilla Corporationから分離させていく方針を明らかにした。Software Freedom ConservancyやThe Document Foundationへの移管も検討されていたが、当面の間はMozillaに留まることになった。将来的には、ThunderbirdのプロジェクトはMozillaから独立することになる。 2020年1月28日、ThunderbirdがMozilla Foundationの子会社MZLA Technologies Corporationに移管された。
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