LGBTの抗議
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 14:17 UTC 版)
「ユーロビジョン・ソング・コンテスト2009」の記事における「LGBTの抗議」の解説
同性愛は悪魔的であるとするモスクワ市長ユーリ・ルシコフへの抗議として、ロシアの同性愛者の権利活動家ニコライ・アレクセエフ(Nikolai Alekseev)は、ロシアで大会が開かれることを、同国のLGBTの人々の権利状況をアピールするために利用した。アレクセエフは、毎年行われるモスクワのプライド・パレードであるMoscow Prideを、2009年は国際反ホモフォビアの日の前日にあたる5月16日とするつもりだと発表した。パレードは「スラヴ・ゲイ・パレード」と銘打ち、ヨーロッパの全てのスラヴ人の同性愛者の権利を広報するものとした。モスクワ市当局はパレードを「社会秩序を破壊する」として拒否した。そして、参加者には「強く」対処する、「強い措置」は全てのパレード参加者に対して取られるとする声明が発表された。ユーロビジョン決勝の日に行われたパレードでは、ニコライ・アレクセエフや、この動きが「ロシアの人々が自由ではないことを示すもの」としていた人権活動家のピーター・タッチェル(Peter Tatchell)を含む20人の参加者がモスクワ警察に逮捕された。ユーロビジョン大会のスウェーデン代表であるMalena Ernmanは抗議者を支持し、自身は同性愛者ではないものの、ファンへの支持を表明するためなら喜んで自身をゲイと呼ぶと述べた。Ernmanは、モスクワ市政府が「愛」を賞賛することを認めないのは悲しいことだと言明した。ノルウェー代表のアリャクサンドル・ルィバークもまた支持を表明し、ユーロビジョン・ソング・コンテストそのものが、大きなゲイ・パレードであるとした。
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