14項目の質問からなり、最近の6ヵ月について基本的に「はい」か「いいえ」で回答するようになっています。各々の回答に、重みづけされた得点がついていて、その得点を合計します。得点は-6.1点から21.3点に分布していますが、2点以上だと「アルコール依存症の疑いがある」と判定します。
今まで、本来の目的であるアルコール依存症のスクリーニングの他に、疫学調査でアルコール依存症者数を推定する目的などで広く使われてきています。しかし、標準化から30年以上も経過していることから最近改定され、新KASTとして生まれ変わっています。念のために古いバージョンのKAST(旧KAST)の質問票を添付しました。
久里浜式アルコール症スクリーニングテスト
新久里浜式アルコール症スクリーニングテスト
【英】:Kurihama Alcoholism Screening Test,Revised Version
新KASTは、旧KASTの欠点である重みづけ点数を廃して、すべての項目が1点となっています。また、より精度を高めるため、男性版(KAST-M)と女性版(KAST-F)の2バージョンを用意しました。
男性版は10項目からなり、4点以上だと「アルコール依存症の疑い」、1点から3点は「要注意」と判定されます。女性版は8項目からなり、それぞれ3点以上、1点から2点が「アルコール依存症の疑い」、「要注意」と判定されます。
この新KASTは、標準化時に旧KAST、AUDITやCAGEに比べて、アルコール依存症の判別精度がより高いことが示されています。次ページに、男性版(KAST-M)と女性版(KAST-F)の質問票および判定方法を添付しました。
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