木下石(Kinoshitalite)
Ultevis,Sweden
BaMg3Al2Si2O10(OH)4 画像の幅約2.5cm
鉱床学者であった故木下亀城博士にちなんで名付けられた鉱物で、岩手県の野田玉川鉱山が原産地です。
金雲母のカリウムをバリウムで置き換えた鉱物で、写真の金色の部分が木下石です。
この標本はスウェーデン産で、ホランダイト(Hollandite)、螢石(Fluorite)、ビクスビ石(Bixbyite)を伴なっています。
木下石(Kinoshitalite)
岩手県九戸郡野田村野田玉川鉱山
BaMg3Al2Si2O10(OH)2 画像の幅約8mm
写真の左右に写っている黄褐色の結晶が木下石(木下雲母)です。
バリウムを含む雲母であるアンダナ石のマグネシウム置換体の相当する
鉱物で、岩手県の野田玉川鉱山で発見されました。
鉱床学者であった木下亀城博士に因んで名付けられた鉱物です。
木下雲母
(Kinoshitalite から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 06:46 UTC 版)
木下雲母(きのしたうんも、 Kinoshitalite)は、1973年に発表された日本産新鉱物で、旧工業技術院地質調査所の鉱物学者、吉井守正などにより、岩手県の野田玉川鉱山から発見された[1]。雲母の一種で、化学組成は(Ba,K)(Mg,Mn,Al)3Si2Al2O10(OH)2。単斜晶系。金雲母の一価のKを二価のBaで置き換えたもので、価数の増加は四価のSiの1個が三価のAlで置換されることによって、相殺されている。九州大学の木下亀城の鉱床学における業績をたたえて命名されたもの。 なお、木下雲母の水酸基の位置にフッ素が入った新鉱物、フッ素木下雲母 (Fluorokinoshitalite) BaMg3Si2Al2O10F2 は、2011年に国立科学博物館の鉱物学者、宮脇律郎などにより、中国の希土類元素の鉱床、バヤンオボ鉱山から発見・記載されている[2]。
- 1 木下雲母とは
- 2 木下雲母の概要
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