JVN iPedia
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 05:53 UTC 版)
「脆弱性情報データベース」の記事における「JVN iPedia」の解説
前述のJVNと同じ団体によって管理されている脆弱性情報データベースである。JVNが「Japan Vulnerability Notes」と名前を変えてリニューアル公開した2007年4月25日と同日に設けられたものである。 JVNとJVN iPediaの大きな違いは、脆弱性情報の収集範囲と公開タイミングにある。JVNの提供する情報の対象範囲はJPCERT/CCの活動が中心となっているものである。つまり、JPCERT/CCに届けられた脆弱性情報に加えて、JPCERT/CCと協力関係にある他国の脆弱性情報管理団体が提供する情報、CERT/CCの提供する「Technical Cyber Security Alerts」(JPCERT/CCで言うところのCERT advisory)や「Vulnerability Notes」、CPNI(英語版)の提供する「CPNI Vulnerability Advice」が対象となっている。対して、JVN iPediaは「日々発見される脆弱性対策情報を適宜収集・蓄積」することを目的としており、対象範囲はJVNのものに加えて日本国内製品、日本に流通している製品も含まれる。JVN以外の情報は、日本国内ベンダーや上述の#NVDから得ている。このように、JVN iPediaはJVNよりもさらに日本向け情報に特化したものと言える。なお、JVN iPediaはNVDから情報を得ていることもあり、CVSSによる危険度の採点も合わせて公開している。 このような情報収集範囲の違いから、公開タイミングも変わってくることとなる。具体的には、JVNのJPCERT/CCに届けられた脆弱性情報とJVN iPediaに届けられた脆弱性情報の公開タイミングは同様に決定され、届出者や問題とされたソフトウェアのベンダーとの協議の上で公開日が決定されることになる。他国の脆弱性情報管理団体から提供される情報の公開タイミングは、提供元の公開と合わせたものとなる。
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