JHL_(ロシア)とは? わかりやすく解説

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JHL (ロシア)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/03 09:06 UTC 版)

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Junior Hockey League(JHL)
競技 アイスホッケー
創立 2009年3月
代表 アレクサンドル・メドヴェージェフ
モットー 「強き者達のリーグ」 (Liga Silnykh, The League of the Strong)[1][2]
参加チーム 32
 ベラルーシ (1 チーム)
 カザフスタン (1 チーム)
 ラトビア (1 チーム)
ロシア (29 チーム)
前回優勝 チャイカ・ニージニーノブゴロド (優勝)
最多優勝 オムスキエ・ヤストレビ (2)
テレビ局 KHL-TV (ロシア (NTV Plusのパッケージの一部として), International (KHLのウェブサイト経由))[3]
LTV7 (ラトビア)
関連大会 KHL
SHL
JHL-B
降格 JHL-B (最下位の2チーム)
公式サイト mhl.khl.ru

ジュニア・ホッケー・リーグ(JHL)[4] (ロシア語: Молодежная Хоккейная Лига (МХЛ), tr. Molodezhnaya Hokkeinaya Liga、ロシア語読みはMHL(エムハーエル))とは、20歳以下の選手がプレーする主にロシアのクラブが中心のアイスホッケーリーグである。 2009年3月、KHLのクラブ20チームとロシアアイスホッケー連盟によって創設された。 多くのクラブはトップリーグであるKHLおよびマイナーリーグであるSHLのユースチームとして機能している。 選手層は17歳から20歳のロシア、ベラルーシ、カザフスタンおよびラトビアのプレイヤーで構成されている。JHLの主な目的は20歳以下のアイスホッケーの普及と発展、競技レベルの向上であり、そのためにロシアアイスホッケー連盟の合意に従って選手権を開催する権限を持つ。

JHLには2部に相当するJHL-Bがあり、JHL-Bでは27のクラブがプレーしている。

沿革

2009/2010シーズン

2009年3月26日、KHLのクラブとロシアアイスホッケー連盟およびKHL幹部の合同会議により、20歳以下のアイスホッケークラブのリーグを創設することが決定した。 2009-2010年のシーズンは22チームが参加した。

2010/2011シーズン

2009-2010年のシーズンにリーグに参加していたクリリヤ・ソヴェトフはマイナーリーグのクリリヤ・ソヴェトフとは別のチームであったが、2010年の夏に2つのクラブが合併し、シニアのクラブはマイナーリーグに、20歳以下のクラブはJHLに参加した。

2009-2010年のシーズンにJHLに参加していたのはHCディナモ・モスクワと提携したディナモ・ユースおよび、HC MVDと提携したシェリフだった。2010年にディナモとMVDが合併し、合併した両クラブのユースチームはシェリフと改名して拠点をトヴェリに移した。

シーズン開幕前にJHLには新しいクラブが参加。 新たに参加したのはミンスキエ・ズーブル(ベラルーシ)、HCリガ(ラトビア)、ユーノスチ(ベラルーシ)、ガゾビク(チュメニ)、ベーリエ・ティグリ(オレンブルク)、オリンピア(キロヴォーチェペツク)、セレブリャニエ・リヴィ(サンクトペテルブルク)の7チームだった。 このためJHLは国際色豊かになった。また、7月にフェニックスがヒミクと改称した。

2011/2012シーズン

6月27日、下部リーグのJHL-Bを創設することが決定。  JHLには新たにスロバキアのクラブ「タトランスキエ・ヴォルキ」が加わった。

2012/2013シーズン

2012年4月27日、チェコのクラブ「エネルギヤ」が加入。 同年6月27日、ハンガリーのクラブ「パトリオット」が加入。8月1日、パトリオットは正式にJHLに承認された。 このシーズンはタトランスキエ・ヴォルキが不参加だった。

2013/2014シーズン

2013年6月19日、新たに7チームがJHLに加入した。 加入したのはマラダヤ・グヴァルディヤ(ドネツク、ウクライナ)、ディナモ(サンクトペテルブルク)、ゴルニャク(ウチャリ)、レッドブル(ザルツブルク、オーストリア)、ベルクーティ・クバン(クラスノダール)、エルタ(リペツク)およびベルゴロドのクラブである。 9月23日、財政難によりパトリオットがリーグから脱退することとなった。

2014/2015シーズン

 2014年4月9日、サハリンスキエ・アクーリ(ユジノ・サハリンスク)のリーグ加入申請が明らかとなった。 5月25日、JHLの会議において新たに9チームの加入が同意を得た。 その9チームはロストフ(ロストフ・ナ・ドヌー)、ヴァリャーギ(レニングラード州)、サハリンスキエ・アクーリ(ユジノサハリンスク)、ブリャンスク、VVS(サマラ)、ホッケープラス(モジャイスク)、セーヴェルニエ・ハスキー(ムルマンスク)、ジャカルス(ポーランド)およびアイスベレン(ドイツ)である。 6月18日、JHLは東部ウクライナの政情不安定によりドネツクのマラダヤ・グヴァルディヤが2014-2015シーズンを欠場すると発表した。 7月10日、バルス(カザン)がマイナーリーグのSHLへの加入を発表。 もうひとつの新しいチームがベルクーティ・クバン(クラスノダール)だった。 2014年7月14日、JHLにカザンのイルビスが新規参入。 SHLに加入したバルスに入れ替わる形での参加となった。

アリーナ

 JHLの1部リーグでは33のアイスアリーナがある。 最も収容力があるのはオムスクのアリーナ・オムスクである。18チームがKHL所属クラブのホームアリーナで競技をしており、1チームはベラルーシ・エクストラリーグのアリーナで、6チームは個別のアリーナで、2チームはSHL所属クラブのアリーナで、6チームは個別のスポーツパレスで競技を行っている。

形式

2014-2015年のシーズンにクラブは2つのコンファレンスに分けられた。 西部コンファレンスが20チーム、東部コンファレンスが19チームに分けられた。 それぞれのコンファレンスはさらに2つずつのディビジョンに分かれている。 したがって、北西ディビジョン、中央ディビジョンおよび沿ボルガディビジョンは10チーム、ウラル・シベリアディビジョンは9チームの編成となった。 [5] 各チームは同じディビジョンのチームとは4試合ずつ(ホームで2試合、アウェーで2試合)対戦し、自分と同じコンファレンスで異なるディビジョンのチームとは2試合ずつ(ホームで1試合、アウェーで1試合)対戦する。 したがって北西および中央ディビジョンのチームは定期試合で56試合を行うが、沿ボルガディビジョンのチームは54試合、ウラル・シベリアディビジョンのチームは52試合を行う。

プレーオフに進むことができたのは各ディビジョンの上位8チームである。 プレーオフでは先に3勝を挙げた方が勝者となるため、少なくとも3試合、最大5試合を行う。準々決勝まではプレーオフを同一コンファレンス内で行い、その際各ディビジョン1位のチームは自動的にコンファレンス全体の1位と2位になる。3位から16位のチームは定期試合の勝ち点順に順位を決める。 準決勝からは西部と東部のチームは異なるコンファレンスのチームと対戦する。 プレーオフの勝者にはハルラーモフ・カップが授与される。

2015-2016年のシーズンは北西ディビジョン8チーム、中央ディビジョン7チーム、沿ボルガディビジョン8チーム、ウラル・シベリアディビジョン8チームの合計31チームで開幕した。 [6] プレーオフに進出できるのは各コンファレンスの上位8チームとなっている。

2015/2016所属クラブ

ジュニア・ホッケー・リーグ(JHL)
西部コンファレンス
ディビジョン クラブ 本拠地 アリーナ 提携クラブ JHL加入
北西 JHCアルマス チェレポヴェツ チェレポヴェツ・アイスパレス セーヴェルスタル・チェレポヴェツ(KHL) 2009
アトランティ ムイティシ、モスクワ州 アリーナ・ムイティシ アトラント・モスクワ州(KHL) 2009
HCディナモ・サンクトペテルブルク サンクトペテルブルク ユビレイニースポーツパレス ディナモ・モスクワ 2013
ディナモ・ラウビチ ミンスク ミンスク・スポーツパレス HCディナモ・ミンスク(KHL) 2015
HCロコ ヤロスラブリ アリーナ2000 ロコモティフ・ヤロスラブリ(KHL) 2009
SKA-1946 サンクトペテルブルク Yubileyny SKAサンクトペテルブルク(KHL) 2009
SKA-セレブリャニエ・リヴィ サンクトペテルブルク スパルタク・アイスパレス 2010
HCリガ リガ アリーナ・リガ ディナモ・リガ(KHL) 2010
中央 アムールスキエ・ティグリ ハバロフスク プラチナ・アリーナ アムール(KHL) 2010
ベルクーティ・クバン クラスノダール クラスノダール・アイスパレス HCクバン・クラスノダール(SHL) 2013
クラスナヤ・アルミヤ モスクワ CSKAアイスパレス HC CSKAモスクワ(KHL) 2009
JHCスパルタク モスクワ ソコリニキ・アリーナ HCスパルタク・モスクワ(KHL) 2009
ルスキー・ヴィチャジ ポドルスク ヴィチャズ・アイスパレス ヴィチャズ・チェーホフ(KHL) 2009
サハリンスキー・アクーリ ユジノサハリンスク Arena City 2014
ロシアU18 ヒムキ ノヴォゴルスク 2015
HC MVD バラシハ バラシハ・アリーナ HCディナモ・モスクワ 2009
東部コンファレンス
ディビジョン クラブ 本拠地 アリーナ 提携クラブ JHL加入
沿ボルガ イルビス カザン タトネフチ・アリーナ アクバルス・カザン(KHL) 2011
ラディヤ トリヤッティ ヴォルガール・スポーツパレス HCラーダ・トリヤッティ'(KHL) 2013
オリンピア キロヴォーチェレペツク オリンプ・アリーナ 2013
MHC レアクトル ニジネカムスク ネフチェヒミク・アイスパレス HCネフチェヒミク・ニジネカムスク(KHL) 2009
サルマティ オレンブルク ズビョーズニー・アイスパレス ユージニー・ウラル(SHL) 2015
スターリニエ・リースィ マグニトゴルスク アリーナ・メタルルグ メタルルグ・マグニトゴルスク(KHL) 2009
トルパル ウファ ウファ・アリーナ サラワト・ユラーエフ ウファ(KHL) 2009
チャイカ ニージニー・ノブゴロド コノワレンコ・スポーツパレス トルペード・ニージニーノブゴロド(KHL) 2009
ウラル・シベリア MHCアフト エカテリンブルク スポーツパレス ウラレツ アフトモビリスト・エカテリンブルク(KHL) 2009
ベーリエ・メドベージ チェリャビンスク トラクトル・アイスアリーナ トラクトル・チェリャビンスク(KHL) 2009
クズネツキエ・メドベージ ノヴォクズネツク クズネツク・メタルルグ スポーツパレス メタルルグ・ノヴォクズネツク(KHL) 2009
マーモンティ・ユグリ ハンティ・マンシースク アリーナ・ユグラ ユグラ・ハンティマンシースク(KHL) 2011
オムスキエ・ヤストレビ オムスク アリーナ・オムスク アヴァンギャルド・オムスク(KHL) 2009
シビルスキエ・スナイペリィ ノヴォシビルスク アイスアリーナ・シビル HCシビル・ノヴォシビルスク(KHL) 2009
スネージニエ・バルスィ アスタナ スポーツパレス・カザフスタン バリス・アスタナ(KHL) 2011
チュメンスキー・レギオン チュメニ スポーツパレス・チュメニ ルビン・チュメニ(SHL) 2010

歴代受賞チーム

シーズン ハルラーモフ・カップ獲得 ハルラーモフ・カップ準優勝 東部コンファレンス優勝 西部コンファレンス優勝
2009/10 スターリヌエ・リースィ クズネツキエ・メドヴェージ スターリニエ・リースィ(54 試合, 135ポイント) クリリヤ・ソヴェトフ (66試合, 119ポイント)
2010/11 クラスナヤ・アルミヤ スターリニエ・リースィ トルパル・ウファ (53試合, 121ポイント) MHCヒミク(56試合 107ポイント)
2011/12 オムスキエ・ヤストレビ クラスナヤ・アルミヤ オムスキエ・ヤストレビ (60試合, 114ポイント) アルマス (60試合, 128ポイント)
2012/13 オムスキエ・ヤストレビ MHC スパルタク オムスキエ・ヤストレビ (61試合, 151ポイント) アトランティ (64試合, 135ポイント)
2013/14 MHCスパルタク クラスナヤ・アルミヤ MHCバルス (56試合, 135 ポイント) MHCロコ (56試合, 136ポイント)
2014/15 チャイカ・ニージニーノブゴロド SKA-1946 ベーリエ・メドベージ (54試合, 124ポイント) MHCロコ(56試合, 122ポイント)
2015/16 MHCロコ チャイカ・ニージニーノブゴロド オムスキエ・ヤストレビ (44試合, 93ポイント) MHCロコ(42試合, 92ポイント)

脚注

  1. ^ YHL Calendar September” (Russian). Minor Hockey League. 2010年8月16日閲覧。
  2. ^ MHL.KHL.RU header” (Russian). Minor Hockey League. 2010年8月31日閲覧。
  3. ^ Телетрансляции матчей МХЛ – уже с ноября!”. KHL.ru. 2009年11月3日閲覧。
  4. ^ http://mhl.khl.ru/en/about/?ELEMENT_ID=1966
  5. ^ http://mhl.khl.ru/en/standings/divisions/272/
  6. ^ http://mhl.khl.ru/upload/clubs/New%20Folder/2Season15-16.pdf

「JHL (ロシア)」の例文・使い方・用例・文例

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