Ixiaとは? わかりやすく解説

イキシア【ixia】

読み方:いきしあ

アヤメ科多年草球根から細い剣状のを出す。4、5月ごろ、高さ約30センチ花茎伸ばし、白・黄・桃赤・紫色などの花を穂状につける南アフリカ原産観賞用。やりずいせん。

イキシアの画像

イキシア

(Ixia から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 05:43 UTC 版)

イキシア属
Ixia monadelpha(ケープタウンの自生地)
タイプ種Ixia polystachya
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: アヤメ科 Iridaceae
: イキシア属 Ixia
学名
Ixia L. (1762) [1]
タイプ種
Ixia polystachya L. [1]

イキシアイクシャ (Ixia) は、アヤメ科イキシア属(ヤリズイセン属)の植物の総称である。日本では、この属に属す園芸植物を指すことが多い。

属名の由来

古いギリシャ語で、「鳥もち」の意味からとされる。茎や葉を傷つけると出てくる液が、ねばねばしていることによる。

特徴

原種は50種あまり知られているが、すべて南アフリカ、特にケープタウン付近の原産である。現在イキシアとして栽培されるものは、ほとんどがこれらの交配種である。

球茎は、直径2cmほどのらっきょうのような形である。葉は剱状で、基部と茎にあわせて数枚つく。草丈は20 - 50cmくらいで、茎は直立して通常分枝はなく、剛直である。花は4月から5月に開花し、数輪から十数輪穂状花序または散形花序につき、花径は2 - 3cmで、花色は赤・黄色・白・ピンク・紅、紫など豊富で、複色のものもある。花は普通横向きに咲くが、同じ向きに咲くものと、螺旋状に向きが違うものがある。

栽培

秋に植え付けると半月から一ヶ月で発芽する。冬の間、日当たりがよい、排水の良いところを好む。東京付近では栽培に霜よけが必要である。また、連作を嫌うので、露地植えでは、数年間アヤメ科の植物を栽培したことのないところに植える。植え付ける間隔は、路地植えでは株間10cmくらい、鉢植えでは6寸鉢に5 - 7球植えられる。覆土は、露地植えで5cm、鉢植えでは球根が見えなくなる程度でよい。無霜地帯では、植えっぱなしでも数年花が咲くが、寒い地方では、花の後に新しい球根を形成しないことが多い。

ギャラリー

似た名前の植物

和名は「ヤリズイセン属」で、葉が槍状で、花の付き方が房咲きスイセンに似ていることによる。しかし、ヒガンバナ科のスイセンとは全く関係はなく、シンボルである副冠ももっていない。

また、似た名前の属にイキシオリリオン属があるが、これも現在は単型のイキシオリリオン科の植物で、本属とは遠縁である。

脚注

  1. ^ a b "'Ixia L.". Tropicos. Missouri Botanical Garden. 40032522. 2012年8月3日閲覧

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Ixia」の関連用語

Ixiaのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Ixiaのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのイキシア (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS