IMI 120mm戦車砲とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > IMI 120mm戦車砲の意味・解説 

IMI 120mm戦車砲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/02 14:49 UTC 版)

  • IMI 120mm MG251 戦車砲
  • IMI 120mm MG253 戦車砲
MG253 戦車砲
種類 戦車砲滑腔砲
原開発国 イスラエル
運用史
配備期間
  • MG251: 1989年[1] -
  • MG253: 2003年 -
配備先 運用国を参照
開発史
開発期間 1983年 - 1988年
製造業者 IMIシステムズ
製造期間 1988年 -
派生型
  • MG251
  • MG253
諸元
重量 2,900 kg (6,400 lb)[2]
全長 5.3 m (17 ft)[2]

口径 120 mm (4.7 in)[2]
反動
  • MG251: 300 mm (12 in)[2]
  • MG253: 430 mm (17 in)[2]
テンプレートを表示

IMI 120mm戦車砲 (英語: IMI 120 mm gun) は、イスラエル・ミリタリー・インダストリーズ (IMI) が設計・製造を行っている44口径滑腔戦車砲である。この戦車砲はラインメタルL44 120mm戦車砲ライセンス生産品であると誤解されているが、実際にはイスラエル国防軍メルカバ Mk 3主力戦車のために1983年から1988年にかけてIMIによって独自開発された戦車砲である。105mm戦車砲の搭載を前提として設計されたメルカバやM60パットンの砲塔でも搭載可能なように設計されている。

1989年にメルカバ Mk 3の主砲としてその存在が明らかにされた。1990年、イスラエル独自の戦車砲の設計・製造を実現したことによってIMIにイスラエル防衛賞英語版が授与された。

設計

この戦車砲はドイツレオパルト2アメリカ合衆国M1エイブラムス韓国K1A1及び日本90式戦車に搭載されているラインメタルの44口径120mm戦車砲と非常によく似ている。しかしながら、この戦車砲は最適化された同心英語版リターダ空圧復座機で構成されたリコイルシステムが装備されており、メルカバ Mk 1及びMk 2、M60パットンの主砲であるロイヤル・オードナンスの105mmライフル砲の全長を超えないようになっている。

バージョン

IMI 120mm戦車砲には2つのバージョンが存在する。

MG251
ビシェイ・インターテクノロジー英語版 (英語: Vishay Intertechnology) によって開発されたサーマルスリーブと、そのスリーブに干渉することなく取り外しができる排煙器が装備されている。
MG253
VIDCO・インダストリーズ (英語: VIDCO Industries) によって開発されたサーマルスリーブと新しい圧縮ガス式リコイルシステムが装備されている。

IMIによって開発された一連の弾薬や、必要に応じてフランス、ドイツ及びアメリカの120mmNATO弾の発射が可能である。また、LAHAT対戦車ミサイルを発射することもできる。

運用国

IMI 120mm戦車砲を運用中の国が青で示されている

現在の運用国

MG251

イスラエル

MG253

イスラエル

トルコ

脚注

  1. ^ a b Israel Military Industries 120 mm smoothbore tank gun MG251 (Israel)”. Jane's Information Group. 2010年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月26日閲覧。
  2. ^ a b c d e 120mm L44 (MG251/3) Smoothbore Tank Guns”. IMI Systems. 2016年12月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月26日閲覧。

関連項目


「IMI 120mm戦車砲」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「IMI 120mm戦車砲」の関連用語

IMI 120mm戦車砲のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



IMI 120mm戦車砲のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのIMI 120mm戦車砲 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS