ICZN上の扱い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/26 16:44 UTC 版)
「生痕化石タクソン」の記事における「ICZN上の扱い」の解説
生痕化石は生物の痕跡であるため、生物そのものの遺骸ではないが、現生の動物そのものや、動物遺骸の代替物(置換化石、印象化石、雌型化石、雄型化石)と同じようにICZNにおいて命名の対象とされる。絶滅動物の仕業とは違い、1930年より後の現生の動物の仕業には適用されず、動物命名法から除外される。 生痕化石タクソンに対して提唱された学名は最初に設立された方法に従い、科階級群名、属階級群名、種階級群名の何れかとして扱う。 2000年よりも前に属階級群レベルの生痕化石タクソンに対して公表された学名は、タイプ種を固定しなくてもよい。しかしその中でも1999年よりも後に新置換名で置換される場合、タイプ種が固定されていなければタイプ種を指定しなければならない。2000年よりも前に設立された属階級群でも、条69に合致するように、タイプ種を固定することができる。 生痕化石タクソンは、動物に対して設立された学名とは先取権を競わない。それは縦え、生痕化石を形成したと考えられる動物に対してのものであってもである。例えば、Krebs (1966)はKaup (1835)がChirotherium Kaup, 1835と命名した足跡を三畳紀の化石爬虫類 Ticinosuchus Krebs, 1965のものであるとした。しかしそのことでTicinosuchusはChirotheriumの新参異名として拒否されない。
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