HpFP version1(HpFP1)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 01:26 UTC 版)
「HpFP」の記事における「HpFP version1(HpFP1)」の解説
HpFPプロトコルの基本的な設計概念 (図:HpFP基本概念図) は、これらの独自制御に基づいたHpFPプロトコルの仕組みである。HpFPはUDPをベースに開発されており、HpFP1プロトコルスタック (図:HpFP1プロトコルスタック) はHpFP1のプロトコルスタックである。このプロトコルスタックに基づき、再送制御、輻輳制御、送出制御、フロー制御をTCPとは異なる独自のアルゴリズムで設計した。受信パケットを使って、受信サーバがパケットロスや遅延などの通信パラメータを計測または予測する。通信パラメータは確認応答(ACK)を使って送信側に伝えられる。これにより、送信サーバは、最適なサイズ及びタイミングでパケット送出を行う。既存IPモバイル網を想定した高遅延ネットワーク上でのTCPの振る舞い (図:既存IPモバイル網を想定した高遅延ネットワーク上でのTCPの振る舞い) に示すようにTCPと比較して高いふるまいを示す一方、公平性・親和性については配慮しておらず、インターネット上での利用は大きく制限されていた。なお、HpFP1を用いたネットワーク環境計測ツールhperf1は専用回線や衛星通信回線の品質検証ツールとして有効であることが確認されている。
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