E-MU_Systemsとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > E-MU_Systemsの意味・解説 

E-MU Systems

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/12 03:07 UTC 版)

イーミューシステムズ
E-mu Systems
種類 公開会社
略称 E-MU
本社所在地 アメリカ合衆国
スコッツバレーカリフォルニア
設立 1971年
業種 コンピューターソフトウェア
コンピューターハードウェア
事業内容 デジタルシグナルプロセッサ
外部リンク http://www.emu.com/index.php
テンプレートを表示
日本のイーミューシステムズ
E-MU Systems of Japan
種類 株式会社
本社所在地 日本
167-0041
東京都杉並区善福寺1丁目26-3
事業内容 デジタルシグナルプロセッサ
テンプレートを表示

E-MU Systems(イーミューシステムズ)は、かつて存在したアメリカ合衆国音響機器メーカー。シンセサイザーサンプラーなどの電子楽器を製造・販売していた。略称E-MU(イーミュー)。

1993年クリエイティブテクノロジーに買収され、Ensoniq合併した。その後、E-MUは2011年解散し、クリエイティブテクノロジーの一部署となった。2010年以降は楽器は販売しておらず、現在はスピーカーヘッドフォンブランドとなっている。

概要

E-MU Systems(以下E-MU)は、1971年にデイヴ・ロッサムとスコット・ウェッジによりシンセサイザーメーカーとして設立され、モジュラー・シンセサイザーなどを開発・販売した。また、シーケンシャル・サーキット社のProphet-5の開発に協力し、プログラムコンパイラポリフォニック・スキャン・キーボードOEM提供を行った。

このProphet-5のライセンス収入がなくなると、E-MUは16ボイスのアナログ・シンセサイザーであるAudityの発売を断念し、起死回生のために低価格のサンプラーとしてEmulatorを発売。これが大ヒットし、E-MUはサンプラーやサンプルベースのドラムマシン、低コストのデジタルサンプリング音楽ワークステーションのパイオニアとなった。

1993年クリエイティブテクノロジーに買収され、同社の完全子会社となった。1998年にはクリエイティブテクノロジー[1]によってシンセサイザーとサンプラーのメーカーであるEnsoniqが買収され、E-MUへ吸収合併された。

E-MUは、シリコンバレー郊外のカリフォルニア州スコッツバレーに本拠を置いていた[1]日本の事務所も存在した[2]

2003年以降は、PC向けのオーディオインタフェースと、ソフトウェア楽器Emulator Xを発表し、それ以前に販売していたハードウェアサンプラーや音源モジュールの一切を販売終了した。その後は2010年に発表したMIDIキーボードのSHORT BOARD49/LONG BOARD61の発売を最後に、楽器は販売していない。

2011年にE-MUは解散し、クリエイティブテクノロジーの一部署となった。2018年現在、E-MUは同社内にブランドとして存続し、Sound Blaster向けのパッシブスピーカーXM-7や、FOSTEXOEMによるヘッドフォンなどを発売している。

主要製品

E-mu Modular System
E-mu Emulator I
ヒット商品となったEmulatorシリーズ
  • 1973年 - E-mu Modular System
  • 1980年 - Audity
  • 1981年 - Emulator
  • 1983年 - Drumulator
  • 1984年 - Emulator II
  • 1985年 - E-mu SP-12 Drum Sampler
  • 1986年 - Emax
  • 1987年 - Emulator III
  • 1987年 - E-mu SP-1200 Drum Sampler
  • 1989年 - Proteus 1 Pop/Rock
  • 1990年 - Proteus 2 Orchestral
  • 1991年 - Proteus 3 World
  • 1993年 - Morpheus
  • 1994年 - Emulator IV / e 64
  • 1996年 - Orbit 9090 V2
  • 1997年 - Planet Phat
  • 1998年 - Proteus 2000
  • 1998年 - E-mu APS (Audio Production Studio)
  • 1999年 - E4 Ultra Samplers
  • 2001年 - XL7/MP7 Command Stations
  • 2002年 - E-MU performance Keyboards (PK-6,MK-6,XK-6,ensoniq Halo)
  • 2003年 - E-MU Vintage keys (VK-6) ,Vintage Pro
  • 2004年 - PCI Digital Audio Systems
  • 2004年 - Emulator X
  • 2005年 - CardBus Digital Audio Systems
  • 2006年 - Emulator X2
  • 2006年 - E-mu Xboard 25, 49, 61
  • 2006年 - E-mu Proteus X2
  • 2007年 - デジタル・サウンド・ファクトリー:オリジナルのProteusおよびEmulatorサウンドライブラリのライセンスとリマスター。
  • 2008年 - Emulator X3:E-MUの主力ソフトウェアサンプラーの最終版。
  • 2008年 - E-mu Proteus VX:USBオーディオ製品にバンドルされていたが、Emulator X3の発売を記念して無償公開された。
  • 2009年 - E-mu PIPEline:デジタルワイヤレストランスミッタ/レシーバシステム
  • 2010年 - SHORT BOARD49/LONG BOARD61

脚注

  1. ^ a b About E-MU, Creative.com
  2. ^ emu_emulator_apr83_pg71_key.jpg”. blogspot.com (2011年4月28日). 2018年3月5日閲覧。

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「E-MU_Systems」の関連用語

E-MU_Systemsのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



E-MU_Systemsのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのE-MU Systems (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS