Danum Valley Conservation Areaとは? わかりやすく解説

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ダヌムバレー‐しぜんほごく【ダヌムバレー自然保護区】

読み方:だぬむばれーしぜんほごく

《Danum Valley Conservation Area》マレーシアボルネオ島北東部サバ州にある自然保護区域ダヌム山の麓、フタバガキ主体する熱帯雨林広がりダヌム川とスガマ川が流れる。オランウータンテナガザルメガネザルアジアゾウなどの野生動物生息する周辺主な町は、セレベス海面するラハダトゥ


ダヌムバレー保護地域

(Danum Valley Conservation Area から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/28 23:18 UTC 版)

ダヌムバレー保護地域
Danum Valley Conservation Area
日の出のダヌム・バレー
地域 マレーシアサバ州
最寄り ラハダトゥ
座標 北緯4度55分 東経117度40分 / 北緯4.917度 東経117.667度 / 4.917; 117.667座標: 北緯4度55分 東経117度40分 / 北緯4.917度 東経117.667度 / 4.917; 117.667
面積 438km²
創立日 1998年
運営組織 サバ財団英語版
公式サイト
ダヌム川を渡る吊り橋
ダヌム・バレーで観察されるマーブルキャット

ダヌムバレー保護地域(ダヌムバレーほごちいき、英語: Danum Valley Conservation Area)は、マレーシアサバ州に位置するセガマ川英語版の源流域にある、相対的に人手の及んでいない低地フタバガキ林の438平方キロメートル区域である[1][2]。ダナンバレー保護区(自然保護地域)などとも称される。

保護地域になる前、地域内に人の定住はなく、狩猟、伐採、その他人間の干渉がなかった特有の地域であったことから、一帯は独自の状態を保っている。地域は保護、研究、教育、および自然研修の目的で、サバ財団英語版により管理されている。

地理

最寄りの町であるラハダトゥの西70キロメートルに位置し[2]、行程にして97キロメートルの距離(主に林道を車で約2時間)にある[3]。保護地域にはその名にもなったセガマ川の支流ダヌム川が流れる[1][4]

1986年に開設されたダヌムバレー・フィールドセンターは科学者や教育目的のための研究施設であり、また、1995年に保護地域指定の後オープンしたボルネオ・レインフォレスト・ロッジという宿泊施設が旅行者の滞在のためにある[1]。そこから訪問者は低地雨林の小道(トレイル、Trail)をガイドと一緒に散策することができ、多くの人が主に野鳥観察のために出かける。林冠を渡す吊り橋である高さ27メートル、延長300メートルのキャノピー・ウォークウェイ (Canopy Walkway) も設置されている[2]。その他の活動としてはナイトウォークやナイトドライブが挙げられる[5]

野生生物

低地雨林は多くの鳥や哺乳動物の生息場所であり、2009年に新種のメガネハナドリ(英名: Spectacled Flowerpecker)が記録された唯一の場所である[6][7]。哺乳類は125種が記録されており[1]オランウータンテナガザル、およびメガネザルを含むその他の霊長目のほか、シカスイロク[5])、ヤマネコ、希少なボルネオゾウ (Elephas maximus borneensis) も観察される。その他注目すべき種として、マレーグマスマトラサイが地域に生息する。

脚注

  1. ^ a b c d 安間 (2002)、140-144頁
  2. ^ a b c Danum Valley Conservation Area”. Sabah Tourism Board(サバ州政府観光局、英語版). 2013年5月9日閲覧。
  3. ^ ダヌン・バリー自然保護区”. サバ州政府観光局(日本語版). 2013年5月9日閲覧。
  4. ^ 上島善之 『熱帯雨林を歩く旅行人、2010年、17-23頁。  (PDF)
  5. ^ a b 浅間 (2005)、212-213頁
  6. ^ 東南アジアのボルネオ島で新種の鳥発見=英研究者ら”. ロイター (2010年1月14日). 2013年9月8日閲覧。
  7. ^ David P. Edwards; Richard E. Webster & Rose Ann Rowlett (2009-12). “‘Spectacled Flowerpecker’ : a apecies new to science discovered in Borneo?”. BirdingASIA (Oriental Bird Club): 38-41. 

参考文献

外部リンク


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